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観てきました。
毎度のことながら かなり予習をしていってしまっているので
ミュージックビデオにあった あのシーンはこの場面だったのね、などと
確認することが多いのに 止めどなく涙が溢れ、鼻を真っ赤にしながら
会場を出るのが恥ずかしかったです。
死刑制度をはじめ様々な重い題材を取り上げていますが
共通して『赦し』がテーマとなっています。
主人公のユンスは犯行現場に偶然入ってきてしまった家政婦を殺してしまいます。
まず刑務所で家政婦の母親との対面シーン。
心に鎧を付けていた彼が泣き崩れ、そんな彼の背中を擦ってあげながら
「あなたのことを赦すから。安らかに逝って。今はまだ赦せないけれども
赦せるようになるまで会いに来るわ。交通費が高くて、なかなか来れないけれど。」
ここでまず
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次にユジョンにささやかなプレゼントをあげようとした時にイ主任がユンスの手錠を
外してあげるシーン。ここでまた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
イ主任のカン・シンイルはドラマ「オ!必勝 ボンスニョン」のコメディタッチの演技が
印象に残っていたのですが、この作品でもユンスに同情し、常に温かく手を差し伸べる
人情味溢れる刑務官を丁寧に演じています。同ドラマでスーパーのマネージャー役で
出ていたチェ・ヨンミンや「ホテリアー」のユン・ヨジョンもいい味を出しています。
そして最後、兄貴分の犯行についてもすべて一人被って死んでいく、死刑執行の場面。
彼は自分の身を守る術を知らなかったし、誰も教えてはくれませんでした。
日本でも無罪なのに何年も刑務所に入れられ、その上 やり直し裁判でもまた更に
傷つけられる事例やむごたらしい殺人事件での裁判で被告人よりも被害者の家族が
二次三次的な被害にあって、心に深い傷を負うケースなど見受けられます。
人を正しく裁くことの難しさ、何をもって裁くのか。
また家族についても考えてしまいました。
いくら憎い親でもその親の血が自分の体内を流れている・・・。
いわゆる「アイドルが主演しているラブストーリー」とは大きく異なる内容です。
逆にカン・ドンウォンやイ・ナヨンを知らない人、韓国映画をご覧にならない人にも
お勧めできる作品かも知れません。