「僧正が谷(そうじょうがたに)不動堂」
「堂内の不動明王は比叡山開祖伝教大師がここに参篭なさったときお刻みになったと伝えられる。
また牛若丸が鞍馬天狗より兵法を学んだ舞台は、このあたりであるという。」(説明板より)
謡曲『鞍馬天狗』の舞台です。
義経は奥州衣川で自害しましたが、鞍馬寺では、その魂は鞍馬山に
戻って来たと信じられ、遮那王尊として義経堂に祀られています。
僧正が谷不動堂の向かいに建つ「義経堂」
「歴史には文治五年(1189)四月、奥州衣川の合戦にて自害したと伝えるが、義経公の御魂は
この山におわし遮那王尊として護法魔王尊の破邪顕正のお働きを助けておられるという。
この義経堂には遮那王尊をおまつりする。」(駒札より)
鞍馬寺不動堂の辺一帯
鬱蒼とした杉の大木が聳え立つこの辺りを僧正ヶ谷といい、
ここで牛若丸が鞍馬天狗に出会い、夜ごと剣術や兵法の修行に励んだとされる場所で、
山深く、神秘的で独特の雰囲気が感じられます。しかもこの奥には奥の院魔王殿が鎮座しています。
護法魔王尊が祀られている奥の院魔王殿。
650年前に金星から降臨したとされる魔王像を安置しています。
巨大な岩盤は古代の磐座(いわくら)信仰のものです。
「魔王殿」を過ぎれば鞍馬寺西門まで杉林の中、九十九折の坂道を下ると
やがて貴船川のほとりに出ます。鞍馬寺西門近くの道ばたに祀られているお地蔵さん。
貴船川に架かる奥の院橋 鞍馬寺の西門を出て貴船神社へ
貴船神社(京都市左京区鞍馬貴船町180)
京都鴨川の水源地貴船で水の神を祀る神社です。
鞍馬で修行中の牛若丸が、夜な夜なこの社に通い、
源家再興を祈って願掛けをしたと伝えられています。
鞍馬寺本殿金堂からこの社まで40~50分あります。
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叡山電車鞍馬駅から貴船神社まで 歩きましたが、貴船神社~鞍馬寺西門と 逆のコースを歩くこともできます。 「貴船神社」は、叡山電車 貴船口駅下車 貴船川に沿って徒歩約30分です。 このコースは、あまり歩きなれていない人には お勧めできませんが、帰りに鞍馬駅付近にある おみやげやさんで買い物ができます。 シーズン中は、貴船神社⇔貴船口駅まで バスも運行しています。
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鞍馬寺1(牛若丸) 鞍馬寺2(牛若丸) 鞍馬寺3(牛若丸)