CubとSRと

ただの日記

「バイデンの何が悪かった?」っていう人の方が、まだ多いのかなぁ。

2024年12月16日 | 心の持ち様
書評  
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 永田町から新鮮な産地直送、進行中の政局・同時ドキュメント
  自民党崩壊の現場で、鬼才はみた、聞いた、接した

門田隆将『「左翼革命」と自民党崩壊』(ワック)
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 自民党が保守と勘違いしている人がまだ少しはいるが、この政党はすでに左翼政党であって国益を追求する本物の保守政治家は党内で孤立を余儀なくされたか、或いは選挙で落選に追い込まれた。
 自民党に愛想を尽かした人たちの票は参政党や日本保守党に流れた。
 いま我が国の国会は「去勢された宦官ども」が統治する、怖ろしいほどに末期的な状況にあると言ってよいのではないか。
 さきの自民党総裁選で、「あり得ない逆転」がおきたのは裏舞台で工作が進んだからで、左翼系議員等の裏切りである。そしてイシバとかのトンデモナイのが総理となった。世界から相手にされず、トランプとは五分で電話を切られ、毎日右往左往するおっさんが日本政治のド真ん中にいるという惨状は、日本の国家存続の危機に繋がる。

 総裁選の土壇場逆転の謎を門田氏は次のように解析する。
 「端的にいうなら、2024年自民党総裁選の主役は『高市早苗』であり、この政権の誕生を中国は阻止できるかどうか、逆に言えば、『中国にとって都合が悪い政権』を日本人は自分たちの力でつくることができるのか、ということが焦点だった」(中略)舞台裏では、「高市に総裁選で票を入れるなら、創価学会票は回さない」という噂が永田町でながれていた(36p)
 日本はこのまま滅びて中国の属国になるのか。
 イシバなる政治家は「朝日新聞を代表とする日本の左派メディアの意見を代弁する役を担い、『うしろから味方を打つ男』、『裏切り政治家』など数々の異名を持ち、生前の安倍に『イシバだけは総理にしてはいけない』といわれた人物だ」と著者の門田氏は一刀両断。

 自民党総裁選ではあと11名が高市早苗と書くべきだった。裏切りがおきた。
 「自民党は『左翼革命の完成』を高らかに宣言し、『日本のメルトダウン』がはじまった」と著者は悲嘆に暮れる。
 評者(宮崎)にとって永田町はいかにも遠くなった。
 半世紀前の国会は熱狂と突風が毎日吹き荒れる狂瀾怒濤、とくに暴れん坊の中川一郎、石原慎太郎、ハマコー、渡辺美智雄、中尾栄一、玉置和郎ら一癖も二癖もある役者が揃った青嵐会は「改憲」をうたって血盟した政策集団だった。田中角栄の金権政治に立ちむかった荒武者集団というイメージがあり、国民の期待が集まった。

 殆ど毎日、国会議員会館をまわって政治特集や企画本を編集していた評者は、あの活気に満ちた空気を肌で感じていた。青嵐会の主要メンバーとはよく酒も酌み交わした。
 今の永田町は空気が淀み、腐臭さえ漂っている。
 議員等は脳幹がなにかに汚染されている。たぶん中国発の悪性ウイルスだろう。日本人なら当然、参拝する靖国神社へ行くことを懼れている。この懼れは中国の無言の威圧から来ている。
 トランプ大統領が次に来日するとき、だまって靖国神社へ参拝したらどうなるか。
「何をしでかすか分からない、予測不能」のトランプゆえに、アメリカ政治は日本の政治のようなよどみもなければ利権に汚れた臭気もしない。
 ワシントンは毎日が地震に襲われたようにガヤガヤと、老獪な議員達の小言なぞ問題にせず、日和見の議員等を徹底して批判し、あるいは熱っぽく説得し、未曾有の保守革命がトランプを中軸に進行している。別の稿でくわしく書いたがトランプの保守革命は明治維新に匹敵するようなコペルニクス的改革である(拙論は12月25日発売の『正論』弐月号で)。

 それもこれもバイデンのあまりに馬鹿げた政治の四年間があったからアメリカ国民はトランプへの期待をはずませるのである。
 同様にイシバ政治がしばらく続き、日本は見るに忍びないほどの惨状となるだろう。高市早苗議員は、そのチャンスを待てばよい。
 鬼才・門田氏は最後に言う。
「平和惚けして現実を直視できない総理ではなく、国民の生命財産、そして領土を守り、『平和を守る抑止力』をきちんと構築できる国家の領袖」が待たれる、と(270p)。

 ともかく本書は、著者の門田氏自身が、総裁選直前まで高市応援団長として全国13ヶ所を行脚しつつ、自民党崩壊の現場で、目撃し、聞いた情報が満載だから、この産地直送は新鮮な同時進行ドキュメントにもなっている。
 本書を通じて、現場の生の声をたっぷりと聞かせて貰った。
     ☆○◎☆み◎☆◎○や○☆◎○ざ☆○◎☆き☆◎○☆ 


 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024年)12月14日(土曜日)
         通巻第8550号 より
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定型  (或いは定石)

2024年12月04日 | 心の持ち様
 台湾統一、尖閣は中国の領土などと政治プロパガンダが喧しいときは
  中国軍の内部で熾烈な権力闘争が闘われている事実を隠蔽する常套手段だ
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 苗華(中国共産党中央軍事委員会委員)が事実上失脚したらしい。苗華は海軍提督である。
 李尚福国防相の失脚は『不在』が数ヶ月続いたあと明らかになり、董軍が新しく国防相と発表され、失脚がわかった。その董軍も取り調べを受けているという情報が行き交う。

 その前は秦剛外務大臣が失脚したが、外相ポストは王毅(政治局員、国務委員、前外相)が兼ね、中国外交を独占している。習外国訪問の時、左隣は王毅の指定席となった。

 苗華の取り調べが明らかになったのは不在となってから一ヶ月以上あとで、中国国防部の呉謙報道官が11月27日の月例記者会見で「調査が進行される間、苗華氏の職務を停止することにした」と述べた。
 その前日には就任したばかりの董軍国防相が「腐敗容疑で調査を受けている」と英紙ファイナンシャルタイムズが報道し、中国外交部の毛寧スポークスマンが否定した。

 苗華は中国人民解放軍における「福建閥」とされ、習近平と同じ釜の飯を食べた間柄だから抜擢したとされる。現在5人に減った軍事委員会メンバーだった。
 同委主席は習近平、副主任が張又侠である。どうも鍵は張又侠の鵺的な言動にあるのではないか。一時、張は失脚したと囁かれ、また反習近平のフィクサーなどと言われたが、習にすり寄って延命をはかったらしい。

 中国軍では戦略核ミサイルを専管する「ロケット軍」などで大規模な汚職調査が行われ、2024年6月には、前国防相の李尚福、その前の国防相だった魏鳳和が党籍剥奪となった。
 2023年には李玉超ロケット軍司令官が党籍剥奪処分、周亜寧初代ロケット軍司令官も退いた。李尚福国防相は就任7カ月で失脚した。ロケット軍高官に処分が集中したのは、試験発射の失敗、ミサイルの機能不全、システムの整合性の欠如などで、習が焦る「軍事大国」は夢幻ではないかという強迫観念が心理的に潜在するようである。

 中央軍事委員会の職権は、「中華人民共和国国防法」(1997年3月14日採択)に明記され、次のようである。

・全国の武装力(中国人民解放軍現役部隊・予備役部隊、中国人民武装警察部隊、民兵)を統一して指揮し、国境警備、海防、防空などの防衛活動を指導する。
・軍事戦略および武装力作戦に関する方針の決定。
・中国人民解放軍の建設を指導・管理し、計画を策定して組織的に実施する。
・全人代および全人代常務委員会に議案を提出する。
・憲法・法律により、軍事法規を制定し、決定と命令を発布する。
・中国人民解放軍の編制を決定し、本部および軍区、陸海空軍の種類およびその他の区級単位の任務・職責を定める。
・法律・軍事法規の規定により、武装力構成員の任免・試験・賞罰・研修を管掌する。
・武装力の武器装備体制および武器装備発展計画の批准。
・国務院の活動を補佐し、国防における科学研究の成果を管理して必要な措置をとり、国防教育活動を強化する。

 習をトップとする軍事委員会は七名で構成されたが、李尚福と苗華の失脚により、習のほかは副主席の張又侠、同 何衛東、劉振、張昇民の五人となった。


 ▼なぜ軍高官の失脚が続くのか

 習が事実上の権力掌握は2013年からだ。粛清、汚職追放キャンペーンは徐々に本格化して、今日までに高官数百、戒告処分など末端にまで影響し、百万人ほどが降格、左遷などの処分対象になったという。
 習近平はキャンペーンを「虎から蠅まで」とした。或る観察者は、この遣り方は「粛清でスターリンの道を行く」ものだと解析した。

 経済停滞、若者の失業、中流階級の不満の高まりなど、中国が抱える諸問題は、たとえば公務員ひとりの募集に四百人が列を作るというような経済の落ち込み現象に顕著だ。そこから生まれた不安、トラウマ、政府への不信と不満に繋がり、人民解放軍が弱体化、あるいは不安定化すれば、習近平主席の権威が損なわれることになる。

 習近平は忠誠のつよい軍人をトップに抜擢し、能力は後回し、結局は歴代皇帝がそうであったように周囲はイエスマンと茶坊主、軍人はばかばかしくて闘わない。
 そもそも人民解放軍は国軍ではなく、共産党のプライベートアーミーだから愛国心は希薄なのである。

 処分理由はいつも「党規違反」とか「汚職」である。軍内の汚職は誰もがやっていることで、腐敗体質は数千年変わらないシナの文化である。
 台湾統一、尖閣は中国の領土などと政治プロパガンダが喧しいときは中国軍の内部で熾烈な権力闘争が闘われている事実を隠蔽する常套手段なのである。



 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024年)12月2日(月曜日)弐
         通巻第8533号 より  
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ボケてる

2024年11月28日 | 心の持ち様
 書評 BOOKREVIEW
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 洒脱にして皮肉たっぷり、悠揚迫らぬ批判は中国古典で締めくくられる
   長い歴史のスパンから泡のような時局を論じ、本質を抉る

  加地伸行『平和ボケ日本 偽善者白書』(ワック)
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 平和惚けばかり、石破首相を筆頭に岸田文雄、野田聖子、三木谷浩史、浅田彰、辺見庸など偽善者を軽くいなしたうえでばっさり斬り捨てる。
(それにしてもトランプに早期に会いに行くと言っている石破総理よ、行くと馬鹿にされるから止めた方がいいよ)
 韓国、中国の肩を持って政治宣伝の片棒をかつぐ学者、文化人、ジャーナリストなどは「三流のチンドン屋である」と加地氏は一刀両断。
 カマラ・ハリスが勝つと民主党贔屓のチンドン屋も目立ったが、トランプ大勝のあとは沈黙している。
 左の「オピニオンリーダー」なんて偽善者の最たる類いだろう。

 平明な形容だが、肺腑を抉り出す批判の連続、しかもまったく嫌みがない、感情的ではない。すっきりとしているのだ。
 洒脱にして皮肉たっぷり、悠揚迫らぬ批判の文章は中国古典でしめくくられる。左翼偏向のメディアは『アホ・バカ』の一言でお終い。
 だから後味も清涼飲料のごとし。

 さて本書の核心のひとつが学制改革と国防である。
 「本来なら、肉体労働やサービス業等に進んで幸福な生活ができる者の大半が、なんと高校や大学に進学して不幸になってしまっている」。
 その通りである。学歴偏重社会が日本から活気をうばったのだ。
 「このような不幸な人生を歩む予備軍をつくっているのが、現在の高校や大学の大半なのである」。
 嗚呼「不幸な人生」という表現はじんときますね。

 率直に言って大學へ行くのは時間の無駄、そもそも看護士がなぜ四大を卒業しなければ資格が得られないのか。文科行政の利権だからか。

 関連して加地氏は外国人対策として、「彼らの安全を日本が担っている以上」、この人たちから年間二十万円ほどの「国防税」を取れ、現にスイスは外国人の長期滞在者らから年間三十万円ほどの「国防税」を徴収しているではないかとする。

 ここで評者(宮崎)の提言をくわえておくと、大學授業料を自衛隊に最低二年つとめた若者には免除にすると良い。自衛隊の恒常的人員不足がおぎなえるうえ若者に国を護るとはいかなることかを体験させられるではないか。
 自主防衛についても加地先生はこう言われるのだ。
 「自国が侵略されたとき、反撃を外国軍に頼るなどという国家に対して、だれが共に闘ってくれるというのだ。アメリカの青年兵が、生死の境に在るというとき、日本の青年は、喫茶店で珈琲を飲み音楽を聴いていて良い、というのか。それで良いのか、それこそ人間として」(168p)

 ここで詩経からの抜粋がある。
「他山の石 以て玉を攻(みが)くべし」
☆○◎☆み◎☆◎○や○☆◎○ざ☆○◎☆き☆◎○☆ 


「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024年)11月26日(火曜日)
         通巻第8522号 より


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 同号の読者欄に
 「集合写真撮影欠席はフジモリ大統領の墓参で渋滞に巻き込まれたためと言い訳。(一部抜粋)」(PB生、千葉)
 とあって、宮崎氏からのコメント。
 「故フジモリ大統領のお墓参りで、儀式的な集合写真を欠席したとすれば、それはそれで快挙では?ラストサムライを弔うことが烏合の衆の集まりより大事だと密かに示唆したかも。考えすぎ?」。

 この話は何度もネット記事で目にしましたが、勿論、「考え過ぎ」でしょう。宮崎氏、冗談で言っていると思います。実際に交通渋滞で遅れたらしいですから。
 この件について
「墓参りをするなら、大使館を守って殉職した兵士の墓にこそ参るべきではないのか」と言う意見や「大事な集合写真に遅れるとは何事か!(こっちがほとんどだったけど)」等の意見が見られました。
 けど、「烏合の衆の集まりである儀式的な集合写真よりラストサムライを弔うことの方が大事だ」、なんて考えもしなかった。
 遅れた云々は別にして、これこそが本筋。そして殉職した兵士は国のために戦ったわけだから、まずはその時の大統領が代表して墓参の栄誉を受けるのが当たり前。それが順序です。

 そんなことを考えもしなかった。ボケの一員だと自分でも思います。

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なんとなく「天皇制反対」だった

2024年11月26日 | 心の持ち様
書評 BOOKREVIEW 
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 日本の衰退、滅亡が近い。戦いを忘れ、忘国へ突っ走っていることにも気づかず
   男系男子の皇統は日本の伝統であり、信仰であり、文化の中枢だ

  ♪
葛城奈海『戦うことは「悪」ですか』(扶桑社新書)
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 いまの日本および日本人の精神構造の爛れた現実、その悲惨さは病的と言って良い。
 国家安全保障をなおざりにし、アメリカ軍に防衛を依存し、平和は国連にまかせ、ひたすら「戦争は悪だ」と乙女の祈り。
 そもそも国際常識に照らして外国軍が駐屯していることは独立国ではない。
 我が国の領空は外国空軍の航空路が優先している。主権を犯されているにも拘わらず日本人にそうした認識がない。世界の常識は日本の非常識である。
 平和は軍備の備えがあって始めて抑止力が機能し、目的が達成される。国連はレトリックが飛び交い、何もしないぐーだら職員が高給を食むところ。国連に問題解決をゆだねるなどアホの骨頂である。
 米軍は日本の傭兵ではないし、中国が核戦争を辞さないとなれば、さっさと撤収するだろう。
 ベトナムでアフガンで、ワシントンが見切りをつけるや否や、米軍は電光石火のごとくに引き上げた。あとは野となれ山となれ!

 葛城さんは本書において、尖閣、拉致被害者、戦後教育などのタブーに挑んだ。そして彼女は「男系男子皇統を守る会」の会長として国連へ飛んで「女性天皇を認めないのは男女差別だ」という偏見に堂々と反対意見をのべてきた。
 本書の革新的部分はこの天皇伝統に関するチャプターにある。

 大学生時代まで葛城さんはなんとなく「天皇制反対」だったと正直に書く。転機は友人が貸してくれた本に「天皇は国の平和と国民の安寧を祈る人」と書かれていて驚いて以来だという。
 戦後教育は、この天皇の「祈り」を教えなかった。GHQが「神道指令」で「宮中祭祀を皇室の『私的な行事』にしてしまったからだ」(138p)
 天皇をエンペラーと訳したのが間違い、ツアーでもキングでもエミレーツでもない。適切な英訳をさがせば「プリーストキング」(祭祀王)である。
 孝明天皇は攘夷論の信者だったが文久二年五月に「時局御診念の御述懐」という勅書をだされ、結びの言葉を次のようにされた(診は「車」扁)。

 「唯に因習姑息,旧套に従いて改めざれば、
   海内疲弊の極、卒には戎虜の術中に陥り
    座しながら膝を犬羊に屈し、殷鑑遠からず、印度の覆轍を踏まば
     朕實に何を以てか先皇在天の神霊に謝せんや」

 (従来的慣習にとらわれ荏苒と時間を過ごせば国家は疲れ果て外国の餌食となり野蛮人に膝を屈することになる。印度の悪例を見よ。今、立ち上がらなければ、歴代天皇の神霊に顔向けができない)
 孝明天皇は嘆かれたのである。

 皇位継承問題は「有識者会議」が何回か開催され、座長にロボット工学の学者が選ばれて国民はたいそう驚いた。
 以後、メディアは「愛子天皇」をあおり、男系男子の万世一系という古来よりの伝統を葬り去ろうと暗躍を続ける。 
 八人十代の女性天皇はいずれも称制(中継ぎ)だった。
 第十五代応神天皇と第二十六代継体天皇はそれぞれが先帝の内親王に入婿というかたちで万世一系を継がれた。
 立太子と親王殿下がおられるのに愛子天皇論とはなんという社会風潮の乱れか、それもこれも歴史教育が間違っていて、女性天皇と女系天皇の区別がわからない。
 国連に巣くって陰謀が大好きな職業左翼が「男女差別」を持ち出して、女性天皇を勧告するなどは主権侵害である。

 「皇統(父系男系)を守る国民連合の会」は次の意見書を国連に出した
 「日本の皇室典範は古代伝統に基づく信仰であり、女性差別として扱うことは「宗教の自由」への侵犯である。カトリック教会の法王・枢機卿・神父などの聖職者、イスラムの聖職者はみな男性。なぜローマ法王やイスラム教国には「女性差別」を言わないのか。(中略)日本における皇統の男系一貫は、民族固有の価値観から生まれた文化として尊重されるよう」(155~156p)

 睡魔に襲われた日本男子よ、耳の垢をほじってよく聴きたまへ。


 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024年)11月22日(土曜日)
        通巻第8517号 より

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 何となく「愛子天皇でいいんじゃない?」と言う意見。
 天皇は普段宮中にあって国家の祭祀を行われるわけですが、この発言からは国民が神様であって、天皇を指名、決定するのだという傲慢な姿勢が感じられます。
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読者の声 2件

2024年11月22日 | 心の持ち様
(読者の声1)
 兵庫県知事選挙のドンデン返し、非斉藤票が乱立で分裂したという分析が多いですが、結局、メディアの一方的な、独断と偏見にみちた事前報道が斉藤知事への『悪』印象となって、それがネットによってうっちゃりとなったのではありませんか?
 失職した知事の復活は、あのペログロ作家・田中康夫以来です。
 左翼メディアの敗戦では?
   (SE生、神戸)

(読者の声2)
 TVであれだけ「パワハラ」だの横領を毎日のように流していたから、私も含めて斎藤知事を「とんでもねーヤローだ」と信じた国民は多い。ところが実態は知事のふるった大ナタで既得権益を失った連中が知事を陥れ、マスコミを使って悪評を流して辞任に追い込んだのが真相だったと。
 議会も全議員が不信任、もはやこの人の政治家人生は終わった、と思いきやある時期からパワハラや横領の報道がピタリと止まった。
 そのうちNHK党の立花氏や高橋洋一氏らが疑問を呈し始めたが、立花氏は自分もわざわざ立候補してNHKの政見放送で県庁や県議会の闇と斎藤叩きの出鱈目ぶりを暴露し、斎藤氏を擁護した。そして昨日の結果となった。

 実際の斎藤氏は県政で実績をあげて県民からの評価は高く、今回の斎藤押しは特に2~30代の若者が引っ張ったようだ。最も支持しなかったのは60代以上というから、テレビに洗脳されている世代だろう。
 さて、今朝のマスゴミ報道をざっと眺めると、斎藤氏再選はSNSをうまく使ったから、とか反斎藤勢力が割れて票が分散したからとかの分析に終始するのみである。
 最も大きな疑問はマスコミが一致結託して斎藤批判のデマを流した背景にある筈だが、その点マスコミはダンマリである。

 さきの米大統領選でマスコミがこぞってハリス有利のデマを流し続けたのは、ほとんどのマスコミが左翼かぶれであって願望と現実の区別もつかないほど倒錯しているからであり、したがって今後マスコミを信用してはならない、という至極明快な教訓が提示された。
 ところがこのたびの「斎藤知事騒動」では、マスコミの悪質なデマ流布の背景がいっさい伝わってこない。いったいマスコミのどんな既得権益が斎藤県政によって毀損され、彼らが斎藤潰しに加担したのか、真相解明が待たれるがマスコミ自身に自浄作用が皆無なことは今朝の一連の報道から明らかになった。
 だから本日令和6年11月18日はマスコミの信用度が音を立てて崩れ去った記念日となるだろう。
 インターネットの論客たちの解説を待つとしよう。
 さて今後斎藤氏を待つのは県議会との闘いだ。
 私は議会解散を知事権限で行うべきと考えるが、く議員選挙で「斎藤与党」を形成するため、立花氏が兵庫県内各地域で刺客候補を立てるそうだ。これまで一種キワモノ的で炎上商法狙いとみられてきた立花氏の政治センスは今後の日本立て直しへの大きな力になるとして期待している。
   ( Stratocaster )



 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024年)11月18日(月曜日)参
        通巻第8510号 より

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 ネットでは、敢えて(わざと)誤字を使用して検閲の目から逃れる、という手法がある。
 同じく敢えてはっきり言わないで誤解を誘う(誤誘導)というやり方もある。上にある「県政で実績を上げた」ので若者から支持を得た、と言うのも、「実績」の中身が「着手」「達成」併せた数字であることを意識すれば達成率はどのくらいの割合になるか、或る程度は想像できる。達成率なら決して高くはないだろうな、と。「それ、実績って言う?」と思い始める人もいるだろう。
 ここで既存の思考形態では「ほら見ろ。だからネットは~」となる場合が多い。でも、このやり方、ネットで始まったわけじゃないんだけど。
 これはメディアが常套手段としてきたことではないか。それに加えて「報道しない自由」を自家薬籠中の物にしている、いや、十八番にしているんじゃないか。
 マスメディア報道もネットの情報も、それぞれの「発信者による分析」を我々は鵜吞みにしないように、我々は提示された「事実」を自身で読み解く努力をしようとすることが大事なのだと思う。そうやって分析「能力」を自ら作るしかない。
 何度も書いてきたけれど「真実は一つ」じゃない。それぞれの「立場」「考え方」「感じ方」によって無数に存在する。一つしかないのは「事実」だ。
 それをどう読み解く(真実を掴む)か。
 
 「書面が真実なのだ」、とは決してならない。行間と、紙背を読もうとすることこそが大事なのではないか。
 「行間と紙背」、それは物事の前後、展開の流れを見ることによって見えて来ると思う。

 
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