CubとSRと

ただの日記

たった三ヶ月なんですが。

2020年03月28日 | 重箱の隅
2014.06/21 (Sat)

 たった三ヶ月しか経ってないんですが、何だか今昔の感があります。
 河野談話の検証作業のことです。

 今朝の産経新聞、流石に阿比留記者を先頭にして、渾身の取り組みだったからか、昨日の検証作業委員会の発表に関連しての記事の多いこと。

 「何だ?河野談話継承する?じゃ、何のために検証するんだ?結局アメリカ様の言う通り、か。やっぱり、ポチか」
 「検証なんか意味ない」
 「検証したって新しい談話を出さなきゃ意味ないだろう」
 色々言われましたが、あれ、三ヶ月前のことです。

 3月13日にこんなことを書いてました。
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 慰安婦問題を「見直」すために行動を起こせば、一番困るのは、実はアメリカですよね?
 自分等はその大変な問題を(戦地であろうと何であろうと)「恋愛は自由である」、との全くのその場しのぎの「建前」で、誤魔化し続けて来たんだし、揚句、敗戦国日本には慰安所の開設要求をしていたという事実があるんですから。
 「自由恋愛」、って代金払ってするものですか?
 慰安所の開設要求は米兵による強姦が多発したからでしょう?
 暴行を抑制できるから、と日本に慰安所の開設を無理強いしたんでしょう? 誰が暴行してたんですか?

 だから、「見直す」と言い出せば、ありもしないことや針小棒大に語られたことはそれこそ騙りで片付けられるけど、米軍や、韓国軍、特に米軍は本当に事実の記録が大量にあるんですから大変なことになる。

 「検証は、しなければならない」
 けど、
 「河野談話は継承している」
 これ、額面通りに取る方がおかしいんじゃないでしょうか。
 けれど、
 「要請があれば結果を国会で明らかにする」。
 言ってみれば、
 「証拠は把握した。出すつもりはないが、要請があれば出さざるを得ない」
 「政府としては継承するが、民主主義の国だから、国会に委ねる」

 だから、韓米共、何とか抑え込まねば、と圧力を掛けてくる。

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 本当の敵(この問題の、一番の強敵)は、同盟国アメリカです。
 引用した通り、この問題で性奴隷云々を、己の口を拭って言い募っているのは、アメリカです。
 ただ、アメリカには欠片ほどでも正義感がある。何しろ世界の警察、世界の平和を守る「スーパーマン」を生んだ国ですからね。金蔓を手放したくない国や、正義感など初めっからない、どこかの大国とは違う。
 だからアメリカだけは、「談話の見直しはしない。検証はする」と言われたら、論理的に付けこむ隙がないのだから、じりじりしても辛抱せざるを得ない。

 そして翌3月14日にはこんな日記を。

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 気を付けて見なければ、と思ったのはここの部分です。
  ↓
○「歴史問題は政治・外交問題化されるべきものではない。歴史の研究は有識者や専門家の手に委ねるべきだ」との考えも示した。(首相答弁)
○一方、菅氏は河野談話の作成経緯の検証に関し、韓国側とのすり合わせについて「談話作成過程の実態を把握することが必要だ。しかるべき形で明らかにすべきだ」と重ねて言及した。(官房長官答弁)

 以前から言っていることと、何か変わったでしょうか。
 ・「政治が介入すべきではない」
 ・「擦り合わせについては検証すべきだ」
 言って来たことはこれだけじゃなかったでしょうか。
 「慰安婦の証言を検証する」、なんて言ってました?

 今回、「秘密裡にやってきたことだから、検証は不可能」との答弁で騒ぎになっているようですが、あちらが「信用できる人物」として出してきた人物が嘘つきだったんでしょう?それに年齢もあわないし、今はどこにいるのかもわからない、亡くなっている人が多い。高齢の故に記憶も曖昧だ。
 そんな怪しい人々に会って、検証して、彼の国が、また世界が「なるほど!日本、GJ!」って言いますか?
 世界を納得させなきゃならない。そこに政治が介入してはならない。

 この「政治が介入してはならない」というのは、「政治、外交問題化されるべきではない」の本意です。
 ということは、これ、「(日本の)政府が談話撤回などの政治的行動は起こさない」ということと同時に「(彼の国に)政治、外交カードにさせない」ということです。
 条約というものは「擦り合わせの成果」と言うより「精華」なのだと思います。
 だからこその条約です。(この場合は談話だから条約ではないのですが。)
 そんな厳密なものを、改めて隙を衝いて(それを楯にして)新しい要求を突き付けてくるというやり方は、世界の非常識のはずです。
 
 「世界の非常識」ならば、世界にその擦り合わせの部分を明らかにすれば(公表すれば)、日韓、どちらが理不尽なことを言っているのか評価はすぐ定まります。アメリカも全く口を挟めないところです。
 それに、実際のところは、既に産経のスクープで明らかになっているわけですから、「検証する」、と一言言うだけで、韓国は狼狽えるしかない。
 だから、猛反撃に出てきた。「談話を見直すなんて!」と騒いでましたね?

 「談話見直すなんて言ってませんよ。擦り合わせの有無を検証するだけで、談話は踏襲しますよ」という言葉の言外の意味は「擦り合わせの有無を検証したら、何かまずいことでもあるんですか?フッフッフ」、ですよね、当然。

 例のスワップの延長期限の来た時、現政府はなんて言いました?
 「韓国から『要請があれば』、延長する」みたいなこと言ってませんでした?
 つまり、「頭下げたら、許してもいいよ。どう?頭下げる?『ごめんなさい』って」、ですよ。
 あの、「日本は弟。ウリナラが兄」とふんぞり返っているプライドは人一倍の朝鮮が、頭、下げますか?案の定、「宗主国様に就くからいいもん!」、となりました。

 「摺り合わせを検証する。」
 談話の文言に注文をつけまくった「事実」が世界に晒されると、もう彼の国の立場はなくなってしまう。河野談話の撤回なんかしなくても、あの談話は信用の出来ないものという評価が与えられることになる。
 それでも、「継承する」という限り、米韓支は突っ込めないんだから、政府は痛くも痒くもない。
 代わりに、維新を中心とする野党が「検証した結果を国会で明らかにせよ」と騒ぎ立てるようにシナリオが出来てるんじゃないですか?

 だから官房長官、
 「談話作成過程の実態を把握することが必要だ。しかるべき形で明らかにすべきだ」と。
 「政府がやると言ってるんじゃないですよ。野党が言うからやらなきゃならないんです。何しろ日本は民主主義の国なんですから」

 一つもウソは言ってない。
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