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ただの日記

中国を「テロ国家」に指定しろ③

2020年08月29日 | 心の持ち様
 「漢民族の国」、というけれど、実はどこからどこまでを「漢民族」って言うのかはっきりしないみたいですね。大体、宋と明以外は他民族によって支配されていたわけだし。
 モンゴル民族は、都の外に大きな移動式住居である「ゲル」を無数に立てて元を支配していたと言うし、満州民族は聖地である満州には決して漢民族を入れず、辮髪以外は強要することはなかったらしいし。
 今日「正義のミカタ」を見ていたら、シナ共産党の提唱するコロナ以後の「人権」とは「健康と安全」、なんだとか。「健康と安全」、って・・・。それじゃ「人」と、動物園の「展示動物」、の区別がつかない・・・・。「人としての権利」というのは「人にしか発現しない権利」の筈です。「人にしか発現しないもの」、ってのは何を置いても、まずは「自由に『思う』ことができる」、つまり「精神の自由」じゃないんでしょうか。
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 「中国の民主主義」

 高山正之  ジャーナリスト
 小川榮太郎 文芸評論家 

 高山
 満州族の清王朝は日清戦争に負けて、ずっとやってきた科挙の制度がマズかったと気づいた。満州族だからそんな伝統はどうでもいい。すぐに日本に学べと留学生を送り出し、留学の実績を科挙合格と同等に扱った。さらに科挙も廃止してしまった。それを実行したのは漢民族には評判の悪い西太后。
 日本留学組を通して文明を知った漢民族は、民主主義と慈悲を学んだ。実は辛亥革命のあと、彼らは総選挙もやったんだ。四億の民のうち、二十一歳以上の男子で小学校を卒業した納税者に投票権を与えた。投票した有権者数は四千三百万人。
 議会制民主主義の第一歩が示されたが、二回目の選挙はなかった。孫文が広東に拠り、北洋軍閥も三派に分かれ、互いに殺し合いを始めたんだ。日本人が教えた道理や慈悲、民主主義は、たった二年で消えてなくなった。漢民族は、進歩というか自己改善というものに馴染まないのかもしれない。
 小川
 それ以来、中国本土で民主主義は実現することなく、いまだに独裁政治ですからね。
 高山
 中国人というのは、アラブ人に似ているところがある。もともとアラブ人は部族社会で、まとまった統一行動もできなかった。ばらばらだから簡単にペルシャ辺りにやられてきた。そこに預言者ムハンマドが登場し、部族を超えたイスラムの結束が生まれた。途端に、それまで十世紀以上も中東を支配してきたペルシャすら破ってしまった。ところがイスラム圏が広がり過ぎて集団としてのアイデンティティを失い、結局また部族に戻って弱くなった。
 中国も同じで、各民族がバラバラだから、一緒に力を合わせて戦うことができない。そこに共産主義というイスラムに匹敵する「宗教」が出てきて人民をまとめた。でも、アリババとかここまで富裕層が増えると、共産主義という「宗教」の正当性が揺らいでくる。アラブと同じ轍を踏むんじゃないかな。


 Will9月号別冊 「習近平中国の暴走が止まらない!」
    所載対談「中国を「テロ国家」に指定しろ」より

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