長島充-工房通信-THE STUDIO DIARY OF Mitsuru NAGASHIMA

画家・版画家、長島充のブログです。日々の創作活動や工房周辺でのできごとなどを中心に更新していきます。

342. 長島充 野鳥版画展 『日本の野鳥 in 駿河台』 終了いたしました。  

2018-09-01 18:23:56 | 個展・グループ展
7/17(火)から1カ月半強のロングラン開催となった東京、ECOM駿河台での「長島充 野鳥版画展・日本の野鳥 in 駿河台」が8/31(金)を持ちまして無事、盛会の中に終了した。

今年は梅雨明けが例年より早く、酷暑、猛暑の厳しい夏となった。個展会期の中心がちょうど一番暑い時期となったこと、それから今回の会場は一般のギャラリーとは異なり、環境問題に取り組む三井住友海上の「エコロジーコミュニケーション・スペース」という性格から土日が休館であり、ウィークデイも17:00までと言う限定された中での開催だったのだが、そうした条件の中で多くの方々に来場いただいた。
友人、知人、画家、版画家、アート・コレクター、野鳥関係者、自然保護関係者、生物研究者、美術館学芸員、出版関係の編集者、企業関係者等々…それから、今回SNSの世界で知りあい始めて僕の版画作品をリアルで見たと言う方々が多かったことも特筆できる。さすがにネット社会での情報伝達が進んできたということだろう。

そして、会場が都会のど真ん中にあって樹木、緑が多いスポットであり、作品が全て野性鳥類をモチーフとしていたことから「会場や周辺の環境とよく調和した展覧会になりましたね」という感想、ご意見も多数いただいた。個展を開催すると自分自身いろいろと見えてくることが多い。今、自分に足りないこと、次の作品制作へのヒント、今後の展開といつものことながらいろいろと実りのある夏となった。

こうしたロングランの個展は今回が初めてではない。だいたい序盤と終盤に来場者が集中し、真ん中あたりは少ないという傾向になる。特に最終日は作家自身が在廊ということもあり、切れることなく来場いただいた。終了時間をオーバーしてからも熱心に質問して頂く方や丁寧に観ている方もいらしてスタッフの方に言って少し延長していただくほどだった。

作品の取り外しと搬出の作業に入ってからスタッフの方に「作品がなくなると寂しい気持ちにもなります。また機会があたっら是非、展示してください」とお声をかけられて、ほっとした気持ちになった。会期中、ある公共美術館の学芸員の方がお見えになり来年の企画展のお話も決まった。「この「野鳥版画」のシリーズはできるだけ広い会場でアートファンにのみならず広く一般の方々に観てもらいコミュニケーションしたい」という僕自身がずっと描いている願いが少しづつ形になりつつある。

最後に今回、暑い夏にも関わらずご来場いただいた方々、貴重なご意見、感想をいただいた方々、作品をご購入いただいた方、そして良い機会をいただいたECOM駿河台スタッフの方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。

画像はトップが会場内で脱帽しみなさんに御礼申し上げている僕。下が向かって左から最終日に駆けつけてくれたミラノから帰国中の友人画家とのスナップ、近くのビルで繁殖しているヒメアマツバメの剥製標本(会場内展示)、ECOM駿河台外観と展覧会場のようす。