天燈茶房 TENDANCAFE

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ブルートレインで「宇宙食」を食べよう!YOHKAN編

2009-01-03 | 食べる
東京駅の赤煉瓦の丸の内口を出て右手に行ったところに「丸の内オアゾ」という再開発ゾーンがあり、えらく小奇麗でお洒落なお店などが並んでいてまぁ普段の僕には余り縁が無いような場所なのだが、この一等地にJAXAの情報センター「JAXA i 」がある。
東京駅前にあるので、列車で上京した際などにふらっと遊びに行けて便利なのだ。



JAXAの最新プロジェクトに関する展示などの他に休日にはいろいろイベントもやっていて、ブルートレイン「はやぶさ」「富士」の乗り継ぎ待ちで立ち寄った僕も打ち上げが近付く温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」のクイズラリーに参加したり(職員の方が丁寧に採点してくれたけど、満点でしたw 花マルなんて貰ったのは20年ぶりだな~)、御馴染の月周回衛星「かぐや」のハイビジョン地球の出映像を眺めたりして楽しんでから、お土産に買ったのがこれ。

JAXA認証、ヤマザキ製パン謹製の「宇宙日本食 YOHKAN」!
遂に宇宙でもヤマザキの一口ようかんを食べる時代になりました。
ちなみに栗と小倉の2種類があり、それぞれ350円也。

レジを打ってくれたJAXA iスタッフの方によると「パッケージは実際に国際宇宙ステーション(ISS)に持ち込まれる実物と全く同じもの」だそうです。
「ですから、とても丈夫で簡単には破れないようになっていますよ。」
「そうですか!実は、今夜寝台列車に乗って夜食に食べようと思っていたんで、パッケージが丈夫なのは好都合ですよ。持ち運んでいるうちに破れて荷物がようかんまみれになる心配がありませんからね~」
「あ、でも、これ丈夫過ぎるんで開封しにくいんですよ。開ける時はハサミを使って切って下さいね」
「えっ!?…困ったな、ハサミなんか持ち歩いてないぞ…」

まあ何とかなるでしょう、という訳で乗り込んだブルートレイン「富士」号の車中で早速食べてみることにした、宇宙食ようかん。
心配していたパッケージの開封は、力を入れてねじ切れば何とか素手でも開けることが出来た。
物物しい銀色フィルムの袋の中から出てきたのは…

「地球上バージョン(普通にその辺のお店で売ってるやつ)」と全く同じ、個別パックの一口ようかん。
お味の方は…無重量状態のISSでは味覚が鈍るので、宇宙食はかなり濃口の味付けになっていると聞いたことがあるのだが、特に甘過ぎるという事もない至って普通のようかんの味でした。おいしいです。
敢えて云うなら、小倉より栗の方が栗の粒入りでおいしかったかな。まぁその辺は好き好きでしょう。

しかし、一口ようかんは普通は1個100円もしないだろうから、この宇宙食ようかんの値段は殆ど「宇宙に持って行けるほど丈夫なパッケージ代」という事になるね。
そんなことを考えながら見上げるブルートレイン「富士」の車窓には深々とした夜の闇にオリオン座が横たわっているのであった。

「裸の大将」の立ち食い唐揚げそば

2009-01-03 | 食べる
この年末から元旦にかけて寝台特急「はやぶさ」と「富士」を乗り継いで九州と東京を行ったり来たりしてた訳ですが、そのレポートを書き始める前に前座の小話を一つ二つ。

「はやぶさ」と「富士」は朝の9:58に東京駅に到着した後は品川の基地に引き揚げて整備を受け、夕方の18:03にまた東京駅から九州の熊本と大分に向けて出発していくのだが、この約8時間の待ち時間の間は特にやる事がないので(何しろ、博物館も美術館も全部年末年始休館してたし…)、東京近郊の鉄道路線を適当に乗り廻して時間潰しをしていました。
東京近郊区間のJR線が乗り放題の「周遊きっぷ東京ゾーン」を持っていたからね。

で、ブルートレインで東京駅に着いてから先ず向かったのがここ。
常磐線の我孫子駅。


お目当ては我孫子駅のプラットホーム上にある立ち食いそば店「弥生軒」。
この弥生軒は元々は駅弁業者で、放浪の天才画伯として知られる山下清さんがかつて勤務していたことでも知られているそうな。

「裸の大将」の立ち食いそば店の名物がこれ、「唐揚げそば(2個入り)」440円也。

この唐揚げ、「げんこつ」という愛称もあるそうで、とにかくデカイ。
丼からはみ出さんばかりの迫力、盛り上がりも大したもので、「唐揚げをかじってもかじっても、なかなかそばに辿り着けない」という有様。

衣はちょっとイギリスのフィッシュ&チップス風で、歯応えがあります。ダシを吸っても崩れたりしません。
鶏肉は柔らかで、そばに合うか否かは別にしても充分美味しいです。



そんな訳でうららかな関東の冬陽を浴びながら、「裸の大将」の放浪を想い描きながら「げんこつ唐揚げ」にかぶりつく年の瀬の昼下がりなのであった。