天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

茶室は小宇宙だった

2009-01-17 | 映画・演劇・コンサートを観る
今日は勤め先の茶道部で稽古して貰っている茶道の先生に招いて頂いて、新年のお稽古に行って来ました。
先生のご自宅の茶室で稽古して頂いたのだが、畳に炉が切ってある本格的な茶室でのお手前は初めて。

床には「青松多壽色」の掛け物と、干支の牛の香入れとお花。
花は木瓜(ぼけ)、水仙、侘助(わびすけ)。花入れは地元熊本の小代焼き。

さて、初めての茶室でのお点前ですが、先生に手順を手取り足取り教えて頂きながら感じたのは「この小さな空間には宇宙がある!」ということ。

畳の一画の炉に掛けられた茶釜は動かない。ここが定点となる。
灼熱の熾火に炙られ対流する釜はさながら太陽系の中心を成す恒星だ。
その太陽を中心に、全ての小道具…棗、建水、茶碗が惑星のように配置され、お茶が点てられていく。その全てに定められた角度と動きがある。
惑星系を支配する物理法則に乗っ取って、シンプルに美しく動作が進行していく。

お茶が点てられた後には全てが片付けられ、余韻しか残らない。
床に集約され、表現され尽くした茶室の宇宙観が、そのすべてを見守る…

そんなことを感じながらの、新年のお茶の御稽古でした。
肝腎のお点前の方ですが…まだまだ練習が必要ですね。
茶室の惑星系の虚空を探査機のように自由自在に航行できるようになる為に、もっと精進しなくては。