写真:野辺山45m電波望遠鏡
7/22皆既日食の前の話になりますが、先週末から有休消化と「海の日」がつながって4連休になったので、またぞろ愛車の軽自動車ビストロ君で熊本県八代市から高速道路を走破して長野県まで行ってきてたのです。
我ながら、ETC休日割引を有効利用しまくってます。
今回は、長野県の高原にそびえる巨大な“宇宙への見る目聴く耳”パラボラアンテナを巡礼してきました。
先ずは有名なここ!国立天文台野辺山!
何と年末年始休業を除き、毎日自由に構内を見学できるのだ。もちろん無料、太っ腹!
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ちょっと早く着きすぎてしまったので(7月17日金曜日の朝から1日かけて高速道路を走ってきて、18日土曜日の夜明け前には野辺山に着いたのだ)、まだ開門もされていない(一般見学は午前8時30分からです)。
暫らく、天文台の周辺を散歩。
天文台の近くにはJR小海線が走っています。
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朝霧のJR小海線、天文台に続く一本道が横切る踏み切りは何と!JRの鉄道最高標高地点!
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線路際からパラボラアンテナが見えています。しかし、せっかくの夏の高原なのに曇っていて青空が望めないのが残念ですね(まさかこの数日後、種子島での皆既日食当日も雲に祟られて泣く羽目になるとは…)。
そろそろ8時半なので、天文台に戻りましょう。
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国立天文台野辺山の入り口には広い無料駐車場が完備されているので、高原のドライブがてら訪問するのに最適です。
守衛所で記帳して、簡単な案内をしてもらってパンフをもらって、さあパラボラアンテナを見に行きましょう!
構内に続く道の向うに、もうパラボラさんたちが見えていますね。
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天文台の中に入って、まず目に付くのがミリ波干渉計(パラボラ口径10mのアンテナ群)を移動させるためのレール。
メチャクチャに広軌だけど、紛れもない「線路」です。
この線路を、列車ではなく「パラボラ」が走ります。「うーむ!動いてるのを見てみたいぞパラボラ鉄道!」
宇宙好き兼業の鉄道好きの血が騒ぎます!
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転車台(ターンテーブル)もあります。立ち入り禁止区画の奥にあるので見えにくいですが。
でもこれは「パラボラさんの向きを変えるためのもの」ではなく「南北方向の線路と東西方向の線路を接続させるためのもの」のようですね。
とは言え一瞬、ここで直径10mのパラボラがぐるぐる回ってるシュールな光景を想像してしまった(笑)
宇宙好き兼業の鉄道好きの血がますます騒ぎます!
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ミリ波干渉計のパラボラアンテナさんたちです。
守衛所で頂いたパンフによると、6台の10mアンテナをシンクロさせて同時に観測することで、最大で直径約600mの電波望遠鏡に相当する解像力(視力60に相当!!)で天体画像を描き出すという凄い奴らです。
しかし残念ながら既に科学的観測運用を終了してしまっているそうで、好き勝手な方向を向いています。
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10mパラボラの居並ぶ中を続く小路を歩いて行くと…
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巨大なこいつが立っています!
45m電波望遠鏡。さっきJR小海線の線路際から見えたあのパラボラですね。
パンフによると、波長1mmから10mmの「ミリ波」を観測できる電波望遠鏡では世界最大口径。天体からのかすかな電波を捉え、ブラックホールや星間物質などを発見し世界的な成果をあげ続けています!偉いぞ!!
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お碗の「高台」を見上げるとこんな感じ。
これだけデカイと静止していてもパワフルです。迫力があります。
おや?
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パラボラのパネルが外されています!
どうやら、パネルの張替え工事が行われているようです。
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外されたパネルが慎重に地上に降ろされます。
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パラボラの内側に作業者の方の姿が見えます。
足が外に出ているけど、ここは恐らく地上数十メートルの高さがある筈…
しかも、地上まで足場も何もありません!地上で見ているこっちが怖くなりますが、作業者の方は手慣れたものでテキパキ作業をこなしながら時折笑い声まで聞こえてきます。
さすが高い場所のプロ、凄い!
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その後も1枚1枚、パネルが取り替えられていきます。
遥か何億光年も彼方のブラックホールや銀河を見つめる巨大パラボラも、日々の地道なメンテナンス作業に支えられているのですねぇ
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国立天文台野辺山には太陽専門の電波観測所もあります。
ずらり並んだ電波ヘリオグラフ。84台もの電波望遠鏡を駆使して太陽の画像を捉えます。
7/22日食の際の太陽観測にも威力を発揮したのではないでしょうか。
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電波ヘリオグラフに沿って延びるミリ波干渉計の線路。
この線路の向うに、遥かな宇宙が広がっているような気がしてきました。
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国立天文台野辺山、爽やかな高原にある宇宙への入り口。
宇宙科学の最先端の現場を楽しく見に行ける素敵な天文台でした。皆さんも夏休みのハイキングがてら遊びに行かれてはどうでしょうか?
パラボラさんたちがお待ちしてますよ~
さて、僕は次のパラボラさんに会いに行こうかね…次は、
JAXA臼田宇宙空間観測所、東洋一デカイ直径64mのパラボラだー!!
(→JAXA臼田宇宙空間観測所編に続く)
7/22皆既日食の前の話になりますが、先週末から有休消化と「海の日」がつながって4連休になったので、またぞろ愛車の軽自動車ビストロ君で熊本県八代市から高速道路を走破して長野県まで行ってきてたのです。
我ながら、ETC休日割引を有効利用しまくってます。
今回は、長野県の高原にそびえる巨大な“宇宙への見る目聴く耳”パラボラアンテナを巡礼してきました。
先ずは有名なここ!国立天文台野辺山!
何と年末年始休業を除き、毎日自由に構内を見学できるのだ。もちろん無料、太っ腹!
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ちょっと早く着きすぎてしまったので(7月17日金曜日の朝から1日かけて高速道路を走ってきて、18日土曜日の夜明け前には野辺山に着いたのだ)、まだ開門もされていない(一般見学は午前8時30分からです)。
暫らく、天文台の周辺を散歩。
天文台の近くにはJR小海線が走っています。
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朝霧のJR小海線、天文台に続く一本道が横切る踏み切りは何と!JRの鉄道最高標高地点!
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線路際からパラボラアンテナが見えています。しかし、せっかくの夏の高原なのに曇っていて青空が望めないのが残念ですね(まさかこの数日後、種子島での皆既日食当日も雲に祟られて泣く羽目になるとは…)。
そろそろ8時半なので、天文台に戻りましょう。
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国立天文台野辺山の入り口には広い無料駐車場が完備されているので、高原のドライブがてら訪問するのに最適です。
守衛所で記帳して、簡単な案内をしてもらってパンフをもらって、さあパラボラアンテナを見に行きましょう!
構内に続く道の向うに、もうパラボラさんたちが見えていますね。
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天文台の中に入って、まず目に付くのがミリ波干渉計(パラボラ口径10mのアンテナ群)を移動させるためのレール。
メチャクチャに広軌だけど、紛れもない「線路」です。
この線路を、列車ではなく「パラボラ」が走ります。「うーむ!動いてるのを見てみたいぞパラボラ鉄道!」
宇宙好き兼業の鉄道好きの血が騒ぎます!
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転車台(ターンテーブル)もあります。立ち入り禁止区画の奥にあるので見えにくいですが。
でもこれは「パラボラさんの向きを変えるためのもの」ではなく「南北方向の線路と東西方向の線路を接続させるためのもの」のようですね。
とは言え一瞬、ここで直径10mのパラボラがぐるぐる回ってるシュールな光景を想像してしまった(笑)
宇宙好き兼業の鉄道好きの血がますます騒ぎます!
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ミリ波干渉計のパラボラアンテナさんたちです。
守衛所で頂いたパンフによると、6台の10mアンテナをシンクロさせて同時に観測することで、最大で直径約600mの電波望遠鏡に相当する解像力(視力60に相当!!)で天体画像を描き出すという凄い奴らです。
しかし残念ながら既に科学的観測運用を終了してしまっているそうで、好き勝手な方向を向いています。
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10mパラボラの居並ぶ中を続く小路を歩いて行くと…
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巨大なこいつが立っています!
45m電波望遠鏡。さっきJR小海線の線路際から見えたあのパラボラですね。
パンフによると、波長1mmから10mmの「ミリ波」を観測できる電波望遠鏡では世界最大口径。天体からのかすかな電波を捉え、ブラックホールや星間物質などを発見し世界的な成果をあげ続けています!偉いぞ!!
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お碗の「高台」を見上げるとこんな感じ。
これだけデカイと静止していてもパワフルです。迫力があります。
おや?
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パラボラのパネルが外されています!
どうやら、パネルの張替え工事が行われているようです。
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外されたパネルが慎重に地上に降ろされます。
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パラボラの内側に作業者の方の姿が見えます。
足が外に出ているけど、ここは恐らく地上数十メートルの高さがある筈…
しかも、地上まで足場も何もありません!地上で見ているこっちが怖くなりますが、作業者の方は手慣れたものでテキパキ作業をこなしながら時折笑い声まで聞こえてきます。
さすが高い場所のプロ、凄い!
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その後も1枚1枚、パネルが取り替えられていきます。
遥か何億光年も彼方のブラックホールや銀河を見つめる巨大パラボラも、日々の地道なメンテナンス作業に支えられているのですねぇ
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国立天文台野辺山には太陽専門の電波観測所もあります。
ずらり並んだ電波ヘリオグラフ。84台もの電波望遠鏡を駆使して太陽の画像を捉えます。
7/22日食の際の太陽観測にも威力を発揮したのではないでしょうか。
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電波ヘリオグラフに沿って延びるミリ波干渉計の線路。
この線路の向うに、遥かな宇宙が広がっているような気がしてきました。
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国立天文台野辺山、爽やかな高原にある宇宙への入り口。
宇宙科学の最先端の現場を楽しく見に行ける素敵な天文台でした。皆さんも夏休みのハイキングがてら遊びに行かれてはどうでしょうか?
パラボラさんたちがお待ちしてますよ~
さて、僕は次のパラボラさんに会いに行こうかね…次は、
JAXA臼田宇宙空間観測所、東洋一デカイ直径64mのパラボラだー!!
(→JAXA臼田宇宙空間観測所編に続く)