天燈茶房 TENDANCAFE

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どれからなりとおためしください

ダマスカス・カイロ2009夏旅行 14、ダマスカス旧市街 古代都市散歩

2009-09-03 | 旅行
写真:スーク・ハミディーエの行き当たり、ウマイヤド・モスク辺り

ダマスカス・カイロ2009夏旅行 13、ダマスカス旧市街 スーク・ハミディーエの小さな太陽からの続きです

ダマスカス旧市街(オールド・ダマスカス)のスーク・ハミディーエ周辺には無数のスーク(市場)が文字通り“錯綜”しています。
昼下がりの旧市街で暫し、毛細血管のように絡み合うスークからスークへとさまよい歩いてみるのも悪くありません。


スーク・ハミディーエから100メートル程離れて平行する、スーク・ミドハド・パシャ。
旧市街では比較的規模の大きいスークで、城塞の外から観光客が流れ込むスーク・ハミディーエが旧市街の大動脈なら、スーク・ミドハド・パシャは買い物客が滞留する大静脈といったところでしょうか。
食料品やお菓子、スパイスやハーブを扱う店が多く並び、観光客よりも地元の買い物客御用達のスークのようです。


2つのスークを結ぶ小さな通りの裏に、路地の入り口を見つけました。
どこへ続いているとも知れない薄暗い路地を見ているうちに…つい引き込まれるように這入りこんでしまいました。


古代都市散歩の行き着く先は、袋小路。
見上げると小さく切り取られた青空。

旧市街のこの辺りはムスリムの多く住むイスラーム教徒地区なのですが、
ここでよく見かけたのが、「共同水場」。

大体、モスクの建物に付属している場合が多いのですが、街角の至る場所にこのような水飲み場があります。
きれいに掃除されていて清潔、誰でも自由に水を飲むことが出来ます。
貴重な「命の水」を分け合った砂漠の民の伝統なのでしょうか。
丁度、おじさんが水を汲んで飲もうとしていますね。


これはウマイヤド・モスクの裏の路地で見かけたもの。
美しいアラビア文字の表記が印象的です。


こちらでは子供が家庭での煮炊き用の水を汲むお手伝い中。

ちなみに僕も子供に「飲んでみなよ」と勧められて、恐る恐る口にしてみたのですが…
「冷たくて、すごくおいしーい!!」
衛生管理がきちんとしているんでしょうね、その後お腹を下すことも無かったです。

ダマスカス・カイロ2009夏旅行 15、ダマスカス旧市街 ウマイヤド・モスクに続きます

ダマスカス・カイロ2009夏旅行 13、ダマスカス旧市街 スーク・ハミディーエの小さな太陽

2009-09-03 | 旅行
写真:ダマスカス旧市街、スーク・ハミディーエ

ダマスカス・カイロ2009夏旅行 12、失われたヒジャーズ鉄道からの続きです

ヒジャーズ鉄道の廃線跡歩きを断念して、ヒジャーズ駅に戻ってきました。
駅前を右に進み、ナセル通りを歩いて行くと城塞に行き当たります。

城塞の向うが、“世界最古の都市”として名高いダマスカス旧市街(オールド・ダマスカス)、実に紀元前3000年頃からの途方も無い歴史を誇る、
世界遺産「古代都市ダマスカス」です!

城塞の隣には、アーケードの入り口が見えます。
これが旧市街名物のスーク(市場)の一つ、スーク・ハミディーエです。
スーク・ハミディーエは新市街から続く大通りに直結しているので、実質旧市街の入り口のようになっています。
観光客や買い物客でごった返すスーク・ハミディーエに入ってみましょう!

強い陽射しを遮るアーケードに覆われた通りの両側には、お洒落なブティックや土産物屋、喫茶店やアイスクリーム店が並び、歩いているだけで楽しくなってきます。

そんなスーク・ハミディーエで、楽しいものを見つけました!


路上に転がる白い円盤…これ何だか分かりますか?
実はこれ、「ピンホールカメラの原理で映し出された小さな太陽」です。
アーケード屋根に開いた小さな腐食穴が天然のピンホールとなって、スークの暗室に太陽の像がたくさん出現したのですね。

いつかダマスカスで日食があれば、きっとスーク・ハミディーエに無数の三日月形に欠けた太陽が転がると思いますよ。

ダマスカス・カイロ2009夏旅行 14、ダマスカス旧市街 古代都市散歩に続きます