写真:ギザの三大ピラミッドの一つ、カフラー王のピラミッド
←ダマスカス・カイロ2009夏旅行 25、エジプト航空MS728便の機内食(エコノミー)からの続きです
2009年8月14日
カイロでの飛行機の乗り換え待ち時間を利用して、ピラミッドを見に来ました。
カイロ国際空港からギザの三大ピラミッドの丘までは、356番と355/357番のエアコンバス(それぞれ片道2エジプトポンド)を乗り継いで行くことが出来ます。
但し、エジプトのバスは時刻表なし、運転手の気が向いた時間に走っているような運行状況なので、待ち時間には充分な余裕が必要です。
ギザのバス停からはいきなりクフ王の大ピラミッドが聳えているのが見えます。
しつこくガイドを買って出てくる怪しい奴らに取り囲まれますが、そこに否応無く見えているのでピラミッドまでの道案内なんか勿論一切不要です。
明るく笑って無視して、歩いていきましょう。
ピラミッドの丘への入場料は確か60エジプトポンドだったような…
(この後の“ある事情”のせいで記憶が曖昧になっています)
手荷物検査を受けて入場します。
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はい、「クフ王のピラミッド」です!
ホントにこんな感じで、いきなり大ピラミッドの“裾野”に着きます。
巨大です。この一言に尽きます。
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一気に大接近して頂上を見上げます。
もはや「山」です。
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少し離れると、紛れも無く人工の建造物であることが解かります。
規則的に正確に積み上げられた石材ブロック、埋もれた構造体。
しかし皆、登る登る…石材ブロックは1辺1.5m以上あるけど、降りて来られるの?
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この角度から見るのが、僕は一番好きです。
「人工物」っぽさが強調されて(積み上げられた石材ブロックの底辺が異様なまでに正確に水平になっているのがお解り頂けますでしょうか)、
かつ神秘的に見えるでしょう?
そしてこれを見る度に、僕はあるものを連想するのです。
それは…
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そう、電波望遠鏡のパラボラアンテナです。
(写真は臼田宇宙空間観測所の64mアンテナ)
かたちはまるで違いますが、なにかこう…どちらも「宇宙とつながっている」感じがするのですよ!
考古学の知識は無いので根拠も何もありませんが、僕は「ピラミッドは墳墓などではなく古代の天文台(または何らかの宇宙観測施設)」だと信じています。
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クフ王のピラミッドの全景(どうです、天文台っぽく感じませんか?)。
底辺が200m以上もあるので、かなり離れて初めてピラミッドの全景が視野に収まります。
手前にあるのは「太陽の船」を納めた博物館、右側の石積みは王のピラミッドに従うように配置された小さな、女王のピラミッドです。
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クフ王のピラミッドの隣にそびえる、「カフラー王のピラミッド」。
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頂上付近に「化粧石」が残っているのが特徴です。
かつて建造直後のピラミッドは全面を美しく磨き上げられた真っ白い化粧石で覆われていたんだそうです。
真っ白でピカピカのピラミッドはエジプトの青空に映えて、さぞかし綺麗だったでしょうねぇ!
しかしその後、あろうことか化粧石は剥がされ、カイロ市街の道路の石畳に再利用されてしまいます。勿体ない!
しかもピラミッドは化粧石を剥がされるだけでなく、丸ごとぶっ壊されそうになったりもしたようなのです。
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破壊の痕跡を残す、「メンカウラー王のピラミッド」。
中央部の巨大な溝は、何らかの理由でピラミッドを壊そうとした際につけられたとされています。
しかし流石はピラミッド、頑丈すぎて壊せなかったようなのです。
ちなみにこのメンカウラー王のピラミッド、ギザの三大ピラミッドの中では最も小さく、クフ王のピラミッドの半分程度の規模しかありません。
それでも底辺は100m以上もあるのですが。
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ギザの三大ピラミッドはギザ市街地に隣接する砂丘の上に建っていますが、その“奥”には砂漠が続いています。
砂漠を往く駱駝は風情がありますが、ピラミッドの丘でウロウロしている駱駝使いはぼったくる気満々の悪徳商売人ばかりですのであまりおススメできません。
(駱駝は背が高いので、一度駱駝の背中に乗ってしまえば駱駝使いに手を貸してもらわないと降りられません。そこで執拗にチップや法外な追加料金を要求し、断るといつまでも降ろしてもらえない、という手口らしいです。要注意!)
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ここで問題!
この砂漠の風景の中に、ある「有名なもの」の身体の一部が見えています。
どこに何が隠れているか、分かりますか?
正解は…
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スフィンクスです!
上の写真の、左側の小さな丘の向うに横から見たスフィンクスの頭部が黒く丸く見えているのですが、分かりましたか!?
スフィンクスにも会えたし、ギザのピラミッドを堪能しました。
「さぁ、日本に帰ろう!」
しかし…
僕はこの後、ある事情でエジプトから出国出来ず、カイロ市内で数日間に渡って四苦八苦した挙句、何とか帰国したのです。
皆さんも旅先でのパスポート盗難には充分御注意下さい。
ではまた。
天燈茶房亭主 mitsuto1976 拝
…もうちょっと続きます。
→ダマスカス・カイロ2009夏旅行番外編Ⅰ エジプト航空MS964便の機内食(エコノミー)に続きます
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2009年8月14日
カイロでの飛行機の乗り換え待ち時間を利用して、ピラミッドを見に来ました。
カイロ国際空港からギザの三大ピラミッドの丘までは、356番と355/357番のエアコンバス(それぞれ片道2エジプトポンド)を乗り継いで行くことが出来ます。
但し、エジプトのバスは時刻表なし、運転手の気が向いた時間に走っているような運行状況なので、待ち時間には充分な余裕が必要です。
ギザのバス停からはいきなりクフ王の大ピラミッドが聳えているのが見えます。
しつこくガイドを買って出てくる怪しい奴らに取り囲まれますが、そこに否応無く見えているのでピラミッドまでの道案内なんか勿論一切不要です。
明るく笑って無視して、歩いていきましょう。
ピラミッドの丘への入場料は確か60エジプトポンドだったような…
(この後の“ある事情”のせいで記憶が曖昧になっています)
手荷物検査を受けて入場します。
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はい、「クフ王のピラミッド」です!
ホントにこんな感じで、いきなり大ピラミッドの“裾野”に着きます。
巨大です。この一言に尽きます。
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一気に大接近して頂上を見上げます。
もはや「山」です。
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少し離れると、紛れも無く人工の建造物であることが解かります。
規則的に正確に積み上げられた石材ブロック、埋もれた構造体。
しかし皆、登る登る…石材ブロックは1辺1.5m以上あるけど、降りて来られるの?
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この角度から見るのが、僕は一番好きです。
「人工物」っぽさが強調されて(積み上げられた石材ブロックの底辺が異様なまでに正確に水平になっているのがお解り頂けますでしょうか)、
かつ神秘的に見えるでしょう?
そしてこれを見る度に、僕はあるものを連想するのです。
それは…
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そう、電波望遠鏡のパラボラアンテナです。
(写真は臼田宇宙空間観測所の64mアンテナ)
かたちはまるで違いますが、なにかこう…どちらも「宇宙とつながっている」感じがするのですよ!
考古学の知識は無いので根拠も何もありませんが、僕は「ピラミッドは墳墓などではなく古代の天文台(または何らかの宇宙観測施設)」だと信じています。
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クフ王のピラミッドの全景(どうです、天文台っぽく感じませんか?)。
底辺が200m以上もあるので、かなり離れて初めてピラミッドの全景が視野に収まります。
手前にあるのは「太陽の船」を納めた博物館、右側の石積みは王のピラミッドに従うように配置された小さな、女王のピラミッドです。
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クフ王のピラミッドの隣にそびえる、「カフラー王のピラミッド」。
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頂上付近に「化粧石」が残っているのが特徴です。
かつて建造直後のピラミッドは全面を美しく磨き上げられた真っ白い化粧石で覆われていたんだそうです。
真っ白でピカピカのピラミッドはエジプトの青空に映えて、さぞかし綺麗だったでしょうねぇ!
しかしその後、あろうことか化粧石は剥がされ、カイロ市街の道路の石畳に再利用されてしまいます。勿体ない!
しかもピラミッドは化粧石を剥がされるだけでなく、丸ごとぶっ壊されそうになったりもしたようなのです。
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破壊の痕跡を残す、「メンカウラー王のピラミッド」。
中央部の巨大な溝は、何らかの理由でピラミッドを壊そうとした際につけられたとされています。
しかし流石はピラミッド、頑丈すぎて壊せなかったようなのです。
ちなみにこのメンカウラー王のピラミッド、ギザの三大ピラミッドの中では最も小さく、クフ王のピラミッドの半分程度の規模しかありません。
それでも底辺は100m以上もあるのですが。
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ギザの三大ピラミッドはギザ市街地に隣接する砂丘の上に建っていますが、その“奥”には砂漠が続いています。
砂漠を往く駱駝は風情がありますが、ピラミッドの丘でウロウロしている駱駝使いはぼったくる気満々の悪徳商売人ばかりですのであまりおススメできません。
(駱駝は背が高いので、一度駱駝の背中に乗ってしまえば駱駝使いに手を貸してもらわないと降りられません。そこで執拗にチップや法外な追加料金を要求し、断るといつまでも降ろしてもらえない、という手口らしいです。要注意!)
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ここで問題!
この砂漠の風景の中に、ある「有名なもの」の身体の一部が見えています。
どこに何が隠れているか、分かりますか?
正解は…
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スフィンクスです!
上の写真の、左側の小さな丘の向うに横から見たスフィンクスの頭部が黒く丸く見えているのですが、分かりましたか!?
スフィンクスにも会えたし、ギザのピラミッドを堪能しました。
「さぁ、日本に帰ろう!」
しかし…
僕はこの後、ある事情でエジプトから出国出来ず、カイロ市内で数日間に渡って四苦八苦した挙句、何とか帰国したのです。
皆さんも旅先でのパスポート盗難には充分御注意下さい。
ではまた。
天燈茶房亭主 mitsuto1976 拝
…もうちょっと続きます。
→ダマスカス・カイロ2009夏旅行番外編Ⅰ エジプト航空MS964便の機内食(エコノミー)に続きます