平成29年5月11日に,津波被害を受けた山元町高瀬地区の大型鉄骨ハウスでトマトの出荷式が開催され,初収穫したトマト100ケースがトラックに積まれて市場に出荷されました。
このハウスは,山元町が国の補助事業を活用して建設したもので,最新のシステムが導入されており,トマトの生育に適した温度や湿度などを自動で調節することが可能です。
トマト栽培は,「株式会社やまもとファームみらい野」が町から借り受けて行われており,今回,初出荷したトマトは,今年3月6日に定植した「桃太郎ホープ」という新しい品種で,大玉で甘いのが特徴です。
出荷式には,山元町や宮城県,地元農協などの関係者約30人が出席し,山元町長のあいさつや関係機関からのお祝いのことばのあと,「やまもとファームみらい野」の島田社長から「震災後,様々な支援でここまで来ることができた。天候に左右されない最新のハウスで品質の良いトマトを生産したい」というあいさつがありました。
「やまもとファームみらい野」は,被災農家が中心になって平成27年7月に設立された法人で,露地で長ねぎやタマネギ,さつまいもなど約70haを栽培していますが,今回の施設トマトの導入で,更なる経営の発展が期待されます。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班
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