宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

トマト出荷式が開催されました!

2017年05月18日 11時29分15秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

  平成29年5月11日に,津波被害を受けた山元町高瀬地区の大型鉄骨ハウスでトマトの出荷式が開催され,初収穫したトマト100ケースがトラックに積まれて市場に出荷されました。

 このハウスは,山元町が国の補助事業を活用して建設したもので,最新のシステムが導入されており,トマトの生育に適した温度や湿度などを自動で調節することが可能です。

 トマト栽培は,「株式会社やまもとファームみらい野」が町から借り受けて行われており,今回,初出荷したトマトは,今年3月6日に定植した「桃太郎ホープ」という新しい品種で,大玉で甘いのが特徴です。 

 出荷式には,山元町や宮城県,地元農協などの関係者約30人が出席し,山元町長のあいさつや関係機関からのお祝いのことばのあと,「やまもとファームみらい野」の島田社長から「震災後,様々な支援でここまで来ることができた。天候に左右されない最新のハウスで品質の良いトマトを生産したい」というあいさつがありました。

 「やまもとファームみらい野」は,被災農家が中心になって平成27年7月に設立された法人で,露地で長ねぎやタマネギ,さつまいもなど約70haを栽培していますが,今回の施設トマトの導入で,更なる経営の発展が期待されます。

 

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター  地域農業班
 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


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シーサイドファーム波路上株式会社によるネギの定植作業が行われました

2017年05月15日 13時04分40秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 平成29年5月11日に,気仙沼市杉の下工区でシーサイドファーム波路上株式会社によるネギの定植作業が行われました。

 東日本大震災から6年と2ヶ月が経過し,農地復旧とほ場整備工事が行われた後に引き渡された杉の下工区の農地に,初めて作物が定植されました。

 シーサイドファーム波路上株式会社は震災後に設立した農業生産法人であり,地域農業の担い手として大規模なネギ栽培とイチゴ栽培を手がける予定です。当日は約50aの定植が行われ,6月末までに約3haの定植を行う予定です。

 作業の開始直後は,初めて利用する機械の操作方法を指導してもらいながら,丁寧に定植を行いました。

<連絡先>

宮城県本吉農業改良普及センター 地域農業班
〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
TEL:0226-29-6044   FAX:0226-42-1672
E-MAIL:mynks@pref.miyagi.lg.jp


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六郷ライスセンター管理運営組合の総会が開催されました

2017年04月17日 16時55分15秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

  平成29年4月6日にJA仙台六郷支店会議室で,六郷ライスセンター管理運営組合第3回通常総会が開催されました。
  当ライスセンターは,農事組合法人井土生産組合と農事組合法人六郷南部実践組合を組合員として平成27年に稼動し,2期目の管理運営が行われました。今期は,受入目標120haのところ131.7haの受入実績で,品質も昨年度に引き続き,全量1等米出荷となり,今後の運営に自信を深める結果となりました。
  総会には,普及センターのほか仙台市,JA仙台等関係機関も出席しており,連携して活動を支援していきます。

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8320
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


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福島県相双農林事務所と普及活動の情報交換会を行いました

2017年03月14日 11時17分28秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 平成29年3月2日(木),東日本大震災による地域農業の被害状況と復興の現状,現在抱えている地域の課題等について互いに紹介し,今後の普及活動に活かす事を目的に福島県相双農林事務所農業振興普及部と亘理農業改良普及センターとの情報交換会を開催しました。

 福島県相双農林事務所が担当する地域は,津波により全耕地面積の約5,500ha(被害面積率26%)が被害を受けました。また,原発事故に伴う放射性物質の飛散により営農を中断せざるをえない農業者を含めると約7,000経営体(全経営体の74%)が被災しました。

 相双農林事務所では,これまで風評の少ない施設園芸(特に花き)の栽培技術支援や農産物の放射性物質検査体制の構築,鳥獣害対策などに取り組んできました。

 また,営農が可能となる地域においては,地域の担い手として期待される人材(認定農業者や法人経営体)の意向調査などを踏まえ,地域農業を担う新たな法人の設立に向けた合意形成や営農体制の構築などの普及活動の取り組みについて紹介がありました。

 当普及センターからは,管内の農業被害の状況といちご産地の復興の現状,地域農業の担い手として震災後に設立した法人の雇用者確保に向けた労務管理の整備,新規就農者の定着に向けた支援などについて紹介しました。

 今回の情報交換会により互いの普及活動について理解を深めることができ,今後の活動意欲の向上にもつながる会となりました。

 

 

〈連絡先〉

 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班

 TEL:0223-34-1141  FAX:0223-34-1143

 

 


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奥松島地域営農再開実証プロジェクト収穫報告会が開催されました。

2017年01月05日 17時04分13秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 平成28年12月27日に東松島市野蒜市民センターにおいて,地元代表者や各関係機関の約50名が出席し,奥松島地域営農再開実証プロジェクト(事務局:東松島市農林水産課)の収穫報告会が行われました。当プロジェクトは平成26年度に立ち上がり,東日本大震災により壊滅的な被害を受けた奥松島地域において,地域農業への意欲と将来への希望を持つために,農地の復旧事業と並行して地下水位のモニタリングや試験ほ場を設置し,塩害等の課題を抽出し対策を検討してきました。
 当地域では,震災前から営農している「農事組合法人宮戸干拓宮戸生産組合」,震災後平成27年に設立した「農事組合法人奥松島グリーンファーム」と「奥松島果樹生産組合いちじくの里」の3組織が中心的な担い手となり,平成28年度から本格的な営農再開を迎えています。
 報告会では,洲崎東名地区を担う奥松島グリーンファームの山本さんから「6年ぶりの収穫を無事に迎えることができ,収量も豊作だったことから喜びもひとしおである。」,また,宮戸地区でイチジクやモモ等を栽培する果樹組合の櫻井さんからは,「果樹生産の場であるととともに菜の花やモモの花が咲く頃には,花見に沢山の人が訪れ,宮戸が賑わうことを期待したい。」とのあいさつでした。
 なお,当日は地元JA女性部の協力により,復旧農地で栽培されたごはんやイチジクの甘露煮等の試食会も行われ,本格的に営農再開できた喜びをかみしめていました。

 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-1435  FAX:0225-95-2999


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ねぎの湿害対策実証ほの現地検討会を開催しました

2016年12月21日 16時48分55秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 平成28年12月7日に南三陸町戸倉在郷地区において,客土農地におけるねぎ湿害対策等確立実証ほ現地検討会を開催しました。

 在郷地区ではほ場整備により農地を復旧し昨年からねぎの栽培が始まっていますが,土壌が粘土質なことなどから排水不良による湿害が問題となっていました。そこで今年は気仙沼地方振興事務所南三陸支所の協力の元,湿害対策(勾配修正,心土破砕)を施した試験ほを準備し,実証ほを設置していました。

 湿害対策として勾配修正,心土破砕を実施したほ場では一定の排水効果が得られましたが,9月の長雨・日照不足等により後半の生育が悪く,ねぎの生育が十分ではない結果となりました。

 当日は生育の経過や排水状況を関係機関やほ場整備地区の生産者に紹介するとともに,ほ場改良による排水対策のほかにも,浅植え定植などの耕種的な対策や有機物の投入による土づくりの必要性を参加者で共有しました。

<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター 先進技術班
〒988-0341 宮城県気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
電話:0226-29-6041 FAX:0226-42-1672

 


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南三陸ねぎ料理レシピコンテストの審査会と表彰式が開催されました!

2016年11月01日 15時24分05秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 気仙沼・南三陸では、東日本大震災の津波で被災した農地の復旧にあわせ、震災復興に向け、新たなねぎ産地を目指し地域で取り組んでいます。
 気仙沼・南三陸産のねぎを使ったアイデアレシピを募集し、発信していくことでねぎ料理の普及とねぎの消費拡大を図り、産地の活性化を後押しするため南三陸ねぎ料理レシピコンテストを開催しました。
 主催は、気仙沼・本吉地域農林業振興推進協議会で、本吉農業改良普及センターが中心となり企画・運営を行いました。
 平成28年10月6日、応募総数70作品の予選が行われ入賞作品の10点が選ばれました。また、入賞作品には選ばれませんでしたが、審査員長が別に2点を審査員特別賞として選びました。
 平成28年10月25日には、入賞作品10点の本選(試食審査)が行われ、受賞作品が決定しました。引き続き、表彰式が行われ、最優秀賞1名、優秀賞2名、優良賞7名が表彰されました。また、表彰式に先立ち審査員特別賞2名への表彰が行われました。
 最優秀賞は気仙沼市の小山武流さん(中学3年)が考案した「南三陸ねぎの宮城県米ミルキーグラタン」。
 優秀賞は、石巻市の伊藤靖浩さん(管理栄養士)が考案した「南三陸愛(めぐみ)天丼」と、気仙沼市の熊谷敏男さん(調理人)が考案した「ネギカツサンマ」の2点。
 入賞した10作品の他、入賞には至らなかった作品も含めレシピ集を作成する予定です。
 これらのレシピは一般家庭の他、飲食店、宿泊施設、学校給食などで利用してもらえるように一般公開していく計画です。
 なお、入賞したレシピは下記URLから入手できますので、調理してもてみてはいかがでしょうか。
 普及センターでは、今後も復旧農地で生産されるねぎを中心に地域内で生産されるねぎの作型拡大、良品生産などを支援していきます。

レシピ紹介はこちら
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/ks-tihouken-n/minami-negikon.html

(入賞作品の試食)

<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター 地域農業班
〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
TEL:0226-29-6044   FAX:0226-42-1672
E-MAIL:mynokai@pref.miyagi.jp


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第2回被災農地等の土づくり推進プロジェクト現地調査を開催しました

2016年09月29日 10時41分24秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
 平成28年9月7日に気仙沼・本吉地域農林業振興推進協議会の第2回被災農地等の土づくり推進プロジェクトチームによる現地調査を実施しました。
 本チームは,県やJA,市町村などの関係機関によって構成される気仙沼・本吉地域農林業振興推進協議会の中で,震災後の被災水田等の復旧にあたり,客土や砂質土壌により肥沃度が低下した農地に対する技術対策を中心に検討しています。
 現地調査では,南三陸町でねぎの排水対策を比較するために設置した試験ほ場を訪れ,排水対策の違いによるねぎの生育状況を確認しました。本年は8月から度重なる台風の通過や前線の影響で降水量が多く,ねぎ栽培にとっては厳しい状況となっています。それでも排水対策の違いがねぎの生育差となって現れており,参加したチーム員で有効な排水対策について意見交換することができました。
 試験ほ場では収穫まで継続的に調査を行い,排水対策の効果を実証し,安定生産に向けた支援を行ってまいります。



<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター 先進技術班
〒988-0341 宮城県気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
電話:0226-29-6041 FAX:0226-42-1672

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平成28年度第1回石巻地域普及活動検討会を開催しました

2016年08月31日 16時31分16秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
 普及活動の方法や内容など,今後の普及活動の効率化と効果的な方法を探るため,去る8月10日,外部検討委員7名を招き「平成28年度第1回石巻地域普及活動検討会」を開催しました。
 本年度は,東日本大震災後に設立された東松島市大曲地区の大規模土地利用型経営体の現況を視察した後,東松島市大曲市民センターで総合検討を行い,出席委員の方々から震災後に設立された法人等の経営体育成のポイントについて,これまでの進捗状況や課題等を踏まえながら忌憚のない御意見を頂きました。
 特に今後の普及活動に対しては,「社員への指示系統,労働配分の改善」「事業収益の留保に向けた対応」「法人の経営が継続発展していく対応」などの御意見がありました。
 当普及センターは,今回の検討会の御意見等も参考にしながら,一日も早い震災からの復旧・復興に向けて,今後も活動を継続していきます。

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被災農地(気仙沼市田の沢工区)で2年目の稲作りが始まりました。

2016年05月25日 08時50分54秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
 気仙沼・南三陸地域では、震災から6年目を迎えました。
 一歩一歩復興に向けて進む中、ほ場整備により農地が回復した気仙沼市田の沢工区では昨年の春から営農を再開しています。
 震災前は戸別に稲作りをしていた田の沢の人たちが、農地復旧を契機に生産組合を組織して営農に取り組み2度目の春を迎えました。
 5月14日(土)には鉄コーティングの直播、5月21日(土)には通常の田植えが行われました。
 昨年は10a当たり300kg程度の収量で、全て二等米という結果でしたが、今年は量・質ともに上回ろうと組合員が団結しており、田植えには組合員が集まり作業に従事していました。
 普及センターでは、今後、病害虫防除、除草対策、追肥時期など継続的に技術支援を行っていきます。

<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター 地域農業班
〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
0226-29-6044


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