登米市迫町古宿地区(古宿集落・船越集落)では、農地の再整備による担い手への集積、大区画化(2ha区画)による低コスト化、スマート農業の導入による省力化、高収益作物の生産拡大を目指し、令和6年度農業競争力強化農地整備事業に採択されています。
既に、船越集落では担い手法人が設立され、古宿集落でも担い手による法人化を検討しています。
こういった中、令和6年12月18日、古宿集会所を会場に、集落農業法人設立事例勉強会が開催され、集落の地権者、担い手の14人が参加しました。
今回の勉強会は、隣接している南方町の農事組合法人SFK砥落の先進事例を学ぶため、同法人(企画・総務担当)髙橋氏に講師をお願いし、「営農継続」と「生きがい創造」による「くらしの場」の保全をテーマに御講演いただきました。
同法人では、法人化により、機械(トラクター・田植機)の貸出、共同利用、共同作業を行う他、集落内の働きたい農業者には、そのまま働いてもらい、個人所有の機械が故障したら法人所有の高性能機械を使用してもらうという方式を取り入れ、更に、耕作できなくなったら法人に委託できるとの安心感を与えています。また、共同機械利用のデメリット解消策を講じて上手に運営しており、その工夫等を勉強することができ、参加者から好評を得ることができました。
普及センターでは、今後も地域の合意形成に向けた取組について支援を行ってまいります。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522