
南三陸町の南三陸大粒ぶどう協議会では、環境にやさしい栽培の実施を会の要領として定めており、農薬の使用削減や町内の未利用資源を有効活用した土づくり等を行っています。この取組をさらに強化するため、これまで焼却や野積み処分されていたぶどうのせん枝を炭(バイオ炭)にして土壌に施用する取組を令和7年度から実施することにしています。この取組は、せん定枝に含まれる炭素を炭にして長期間土壌中に貯留させることで、温室効果ガス排出量を削減する効果が期待できます。
2月14日にせん定枝炭化実演会が町内果樹園地を会場に開催され、無煙炭化器を使った炭化方法や取組の効果について学んだほか、消防署と町環境対策課から実施前の届出や火災防止、周囲への煙や臭いなどに注意する等の指導を受けました。参加した会員からは、「これまで処分に困っていたせん定枝を有効活用できる良い取組だ」などの前向きな声が多く出されました。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606