石巻地域はトマト,いちご,きゅうり,ほうれんそうなど県内有数の施設園芸産地ですが,近年,キュウリホモプシス根腐病やイチゴ萎黄病,センチュウ類など土壌病害虫の発生が問題となっており,土壌消毒など,早急な対策が求められています。
そこで,普及センターでは平成22年6月22日(火)にJAいしのまき農業情報センターを会場として「施設野菜の土壌消毒講習会」をJAいしのまきと共催で開催しました。 講習会では,宮城県農業・園芸総合研究所の永野敏光上席主任研究員が,米ぬかと太陽熱,水だけで行う環境にやさしい「土壌還元消毒法」について講演した後,普及センター職員から「各種土壌消毒方法の効果とコスト比較」をテーマにいろいろな土壌消毒のやり方と効果の対象・費用試算などの説明を行いました。
当日は施設野菜の生産者ら約40名が参加し,日頃感じている疑問点や効果的な消毒方法についての質疑応答がなされました。土壌病害虫は作付が開始されてからでは手の打ちようがなく,放置しておくと被害が拡大することから,普及センターでは今後も適切な土壌消毒の普及に取り組んでいきます。
・問い合わせ
石巻農業改良普及センター 先進技術第二班
℡:0225-95-7612