平成30年7月12日に石巻地域生活研究グループ連絡協議会が,くらしの講座として,県南地区の農村レストランおよび直売所の視察研修を開催しました。当日は9名の会員が参加し,柴田町 ぷち道の駅「とみかみ」,蔵王町 ヨーグルト工房「Atreyu」,村田町 道の駅「村田」を視察し,柴田町 農村レストラン「縄文の幸」でお昼を食べながら,上川名地区活性化推進組合女性部および平間組合長から講話をいただきました。
ぷち道の駅「とみかみ」は槻木小富上分校跡地の一部を活用した直売所です。小さい売り場ながらも季節の野菜が多品目並べられ,生産者の方の意欲的な活動状況を見ることができました。
農村レストラン「縄文の幸」は,上川名地区活性化推進組合の女性部が運営しており,もちお膳や郷土料理などを8人以上の完全予約制でランチや弁当,宴会などの注文に応じて提供しています。新鮮な夏野菜をふんだんに使った料理は彩り豊かで盛り付けも美しいものでした。
また,上川名地区活性化推進組合では,この春からは,「縄文の幸」に隣接する上川名濁酒製造所でどぶろく「上川名」の製造と販売を始めており,6月には上川名ホタル鑑賞会を開催するなど,地域に人を呼び込むための取り組みを進めています。現在も農村部で営農活動や地域活動を行う参加者にとって,少子高齢化に伴う地区活動や活動への参加者の減少は共通の課題です。
地域活性化への意欲的な取り組み事例を聞くことで,今後の参考になる良い刺激を得られたようです。
2つめの視察先のヨーグルト工房「Atreyu」では,店頭で,自社製のヨーグルトやソフトクリームをその場で食べられるカフェメニューとして提供しています。若い女性客の利用が見られ,直売所の利用層とはまた違った年齢層をターゲットとした直売形態を見学することができました。
3つめの視察先である道の駅「村田」は,県内有数のそら豆の生産地である村田町の道の駅であり,そら豆とフルーツコーンと呼ばれるトウモロコシの「味来(みらい)」の販売が盛んです。店内では,利用客の多くが「味来」を手に取るなど,特産品の魅力や強みが分かる機会となりました。
普及センターでは,今後も生活改善研究グループの活動について,継続的に支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999