令和元年9月5日(木)に,栗原市生活研究グループ連絡協議会主催の「令和元年度リーダー研修会」が開催され,会役員等約20人が参加しました。
「リーダー研修会」は,視察等を通じて協議会役員の資質向上と会員同士の交流を図ることを目的に毎年開催しています。
今回は,地域と密接な関わりを持ち,特色ある直売所運営を行っている石巻市小船越の「道の駅 上品の郷」と,同施設に金婚漬けや味噌漬け等の農産加工品を出荷している女性農産加工グループ「白瓜会」を視察しました。
「道の駅 上品の郷」では,直売所の小野寺所長から道の駅の沿革をはじめ,出荷者と協力したエコファーマー認証農産物の販売推進に向けての取組み等の説明を受けた後,施設内を見学しました。参加者からは,「経営者や出荷者の熱意を感じた」,「今日学んだことを地域の直売所や道の駅にも伝え,活かしたい」との感想が聞かれました。
続いて視察した「白瓜会」では,加工施設を見学しながら意見交換しました。加工原料の野菜類は全て自給しており,会員3名が30年間互いに切磋琢磨しながら加工・販売を続けているとの話を聞き,そのエネルギッシュさに驚きの声が挙がりました。参加者の中には4Hクラブ員時代に共に活動していた方もおり,久々の再会を喜んでいました。
今回の視察で参加者が見聞きし学んだことは,今後それぞれの地域へ戻ってから会員等に伝達されます。栗原農業改良普及センターでは,今後も女性農業者の取り組みや農村地域の振興に向けた支援を続けてゆきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9437/FAX:0228-22-5795・6144
柴田町の農事組合法人下名生(しものみょう)ファームは,平成27年に土地利用型の農業法人として設立され,平成30年には味噌造りに取り組む加工組合の事業を継承して,土地利用型+6次産業に取り組む農業法人となりました。
本年度より組合では,スペイン野菜のパドロン(トウガラシの仲間)の栽培に取り組んでおり,8月26日に関係者を集めた試食会を開催しました。
当日は,柴田町内の創作料理店を会場にして,法人構成員の他,柴田町長,JAみやぎ仙南柴田事業本部長などの関係者に,パドロンを使ったピリッと辛い炒め物や揚げ物を味わってもらいました。
町長からは,「新たな野菜栽培に取り組んでもらって感謝する。下名生ファームには,このパドロンを柴田町の特産品に育てられるように頑張ってもらいたい」と激励の言葉をいただき,法人構成員も大いにやる気になりました。
パドロン生産の取組みは地元新聞にも掲載され,柴田町観光物産交流館「さくらの里」で販売しているパドロンは予想を超える販売数となっています。
※お問い合わせ先
・下名生ファーム直売所 0224-87-8118(金曜,土曜のみ)
・柴田町観光物産交流館さくらの里 0224-87-7101(月曜定休)
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138
令和元年8月30日(土)に栗原市志波姫のイオンスーパーセンター敷地内で行われた
「令和元年栗原市民まつり」で栗原産ズッキーニのPRと産地認知度調査を行いました。
これは,ズッキーニの試食やレシピ配布を通じて食べ方を知っていただき,家庭での
消費拡大を目的として行いました。さらに,産地の認知度について調査を行い,今後の
PRの方法等を検討する基礎資料の収集を行ったものです。
栗原産ズッキーニを始めとする野菜類の販売が行われたJA新みやぎ栗っこ営農部の
ブースと,ズッキーニパンケーキや漬け物,サラダの試食会が行われた栗原市農業委員
会女性委員会のブースの2カ所でレシピの配布と認知度調査を行いました。
調査の結果,ズッキーニを知らないと答えた方はわずか3%で,調査を開始した当時に
比較すると広く浸透してきたことがわかりました。また,栗原市がズッキーニの産地である
ことは74%の方が知っており,前年度より数ポイント高い結果で,テレビやフリーペパー
などさまざまな媒体を通じてPRした効果を感じました。
聞き取りしてわかった家庭での調理方法も多種多様で,ズッキーニが家庭に浸透して定
着してきていることを実感しました。今後は,主な出荷先である仙台圏での認知度を向上
させて,消費拡大につなげる取り組みを進めていきます。
<連絡先> 宮城県栗原農業改良普及センター
先進技術班 TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144