令和元年12月4日にJA仙台主催で,生産者の技術向上を目指して「米食味コンクール」審査委員会が開催されました。その結果をもとに12月18日には表彰式並びに「うまい米づくり研修会」がせんだい農業園芸センターで開催され,58名の組合員が出席しました。
本年は,7月の低温・日照不足,出穂後の高温により,米生産には厳しい条件でありましたが,組合員からは631点もの応募がありました。審査委員会では,食味分析と味度分析,官能検査による総合評価をもとに受賞者が決定されました。入賞した米はいずれも,素晴らしい出来映えで,表彰式では,出品した米の食味における総合評価が高かった生産者から,食味大賞1名,最優秀賞4名,優秀賞8名が表彰されたほか,JA仙台の支店のうち,食味向上に特に積極的な取組が見られた4支店が特別賞として表彰されました。最も評価の高かった食味大賞は生出支店管内で「ひとめぼれ」を出品した山田泰生氏が受賞しました。
表彰式と同時開催された「うまい米づくり研修会」では,普及センターが食味向上に向けた,栽培技術の講義を行い,参加者は各生育ステージにおける栽培管理を確認しました。また,木徳神糧株式会社の石森好宏氏からは,市場ニーズを考慮し,食味で選ばれている「宮城県産ひとめぼれ」の品質確保と,「ゆみあずさ」等の業務用多収品種の生産量確保を呼びかけられ,食味と需要を意識した米づくりの必要性が改めて感じられました。
普及センターでは,品質・食味の向上を目指す生産者の栽培支援を継続してまいります。
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