令和2年11月20日宮城県古川農業試験場を会場に,第4回「ささ王」決定戦が開催されました。新型コロナ感染対策として最小限の参加人数とし,「三つの密」を避けるなど,「新しい生活様式」を十分考慮した開催となりました。
「ささ王」決定戦は,昨年から応募範囲を全国に拡大し,大崎市商標:「ささ結」(品種名:東北194号で定める基準(①環境配慮,②食味重視)を満たした米)25点,ササニシキ61点,計86点(昨年66点)と過去最大の出品数となり,県外からも5点が出品されました。審査は,第1次審査を通過した9名10点を最終審査として,炊きたてと酢飯の食味官能審査により,大崎市の関孝浩氏が第4回ささ王となりました。
大崎の米『ささ結』ブランドコンソーシアムの取り組みは,今年で6年目となり,大崎寿司業組合や酒造会社等も参加しブランド化を進めています。『ささ結』は好評でヨークベニマルをはじめ首都圏のスーパーでの販売も定着してきており,実需者からも,数量が少ないため増産を求める声が大きく,さらなる生産拡大と品質向上が期待されています。また,令和元年度産から『ささ結』ブランド認証の基準に,豊饒の大地「大崎耕土」世界農業遺産ブランド認証を受けていることが追加され,生き物調査を行うなど,環境に配慮した米づくりが一層強化されています。
東北194号の作付は,今年度が過去最高の131.8haとなりました。次年度以降は,全てが『ささ結』となるように,栽培技術向上,食品の安全,環境保全,経営改善等の実現が図られるよう支援していきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910