今年の10月19日には、火星に“サイディング・スプリング彗星”が最接近します。
NASAでは、火星探査機“マーズ・リコナサンス・オービター”や、火星探査車“キュリオシティ”による彗星の一斉観測を計画しているようです。
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赤外線天文衛星“NEOWISE”がとらえた“サイディング・スプリング彗星”
“サイディング・スプリング彗星”は、2013年1月にオーストラリアのサイディング・スプリング天文台が発見したオールト雲起源の彗星です。
軌道が火星のそばを通るので、火星に衝突するのでは っと発見当時は話題になったんですねー
そして、ハッブル宇宙望遠鏡や赤外線天文衛星“NEOWISE”の観測から、火星から13万8000キロを通過することが分かりました。
これは地球に置き換えると、地球-月間のおよそ3分の1程度の距離になり、近くを通るのですが衝突コースとはいえないようです。
“サイディング・スプリング彗星”は、今年の4月から5月にかけて太陽に近づき、表面の氷が溶けて多くのダストを放出するはずです。
そして、これらのダストが火星に多く降り注ぐことが予測されているんですねー
こうした彗星の活性化が、どの程度起きるのでしょうか?
これについて、NASAの研究者による検討が行われています。
現在、火星では火星周回探査機“マーズ・リコナサンス・オービター”と“マーズ・オデッセイ”、火星探査車の“オポチュニティ”と“キュリオシティ”、そして欧州の“マーズ・エクスプレス”が活動しています。
さらに今年の9月には、昨年11月に打ちあげられた火星探査機“メイブン”、インド初の火星探査機“マンガルヤーン”が到着する予定なんですねー
火星の薄い大気でも、彗星から来る宇宙チリから地表の探査車を守る効果はあると考えられているのですが、
火星の上空を周回する探査機には、損傷が起きる可能性もあるようです。
通常の宇宙チリが、探査機に大きな損傷を与える可能性は数パーセントなんですが…
でも、今回の“サイディング・スプリング彗星”からもたらされる、秒速56キロにもなる宇宙チリの危険性は、通常の10倍以上になるようです。
ただ探査機に与える影響を慎重に計る必要はあるのですが、火星に大接近する彗星を、火星探査機で一斉に観測できる機会に、期待が寄せられているんですねー
実は2013年に、アイソン彗星が火星に接近した際にも、観測が行われています。
この時は、“サイディング・スプリング彗星”よりも80倍以上の距離があったので、“マーズ・リコナサンス・オービター”で撮影した画像でアイソン彗星の核は、1ピクセル程度の大きさしかなかったそうです。
今回、彗星の核を“マーズ・リコナサンス・オービター”のハイライズ・カメラで撮影すると、数十ピクセルの大きな画像が得られるようです。
また、火星探査車の“キュリオシティ”と“オポチュニティ”は、彗星の尾を構成する粒子の規模を計る指標として、地表から流星雨を観測する役割を担うようです。
“サイディング・スプリング彗星”は、火星への最接近から6日後に太陽に最も近づきます。
ただ、次に太陽系の内側に戻ってくるのは、100万年先になるそうです。
NASAでは、火星探査機“マーズ・リコナサンス・オービター”や、火星探査車“キュリオシティ”による彗星の一斉観測を計画しているようです。
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赤外線天文衛星“NEOWISE”がとらえた“サイディング・スプリング彗星”
“サイディング・スプリング彗星”は、2013年1月にオーストラリアのサイディング・スプリング天文台が発見したオールト雲起源の彗星です。
軌道が火星のそばを通るので、火星に衝突するのでは っと発見当時は話題になったんですねー
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マーズ・リコナサンス・オービター |
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マーズ・オデッセイ |
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オポチュニティ |
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キュリオシティ |
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マーズ・エクスプレス |
そして、ハッブル宇宙望遠鏡や赤外線天文衛星“NEOWISE”の観測から、火星から13万8000キロを通過することが分かりました。
これは地球に置き換えると、地球-月間のおよそ3分の1程度の距離になり、近くを通るのですが衝突コースとはいえないようです。
“サイディング・スプリング彗星”は、今年の4月から5月にかけて太陽に近づき、表面の氷が溶けて多くのダストを放出するはずです。
そして、これらのダストが火星に多く降り注ぐことが予測されているんですねー
こうした彗星の活性化が、どの程度起きるのでしょうか?
これについて、NASAの研究者による検討が行われています。
現在、火星では火星周回探査機“マーズ・リコナサンス・オービター”と“マーズ・オデッセイ”、火星探査車の“オポチュニティ”と“キュリオシティ”、そして欧州の“マーズ・エクスプレス”が活動しています。
さらに今年の9月には、昨年11月に打ちあげられた火星探査機“メイブン”、インド初の火星探査機“マンガルヤーン”が到着する予定なんですねー
火星の薄い大気でも、彗星から来る宇宙チリから地表の探査車を守る効果はあると考えられているのですが、
火星の上空を周回する探査機には、損傷が起きる可能性もあるようです。
通常の宇宙チリが、探査機に大きな損傷を与える可能性は数パーセントなんですが…
でも、今回の“サイディング・スプリング彗星”からもたらされる、秒速56キロにもなる宇宙チリの危険性は、通常の10倍以上になるようです。
ただ探査機に与える影響を慎重に計る必要はあるのですが、火星に大接近する彗星を、火星探査機で一斉に観測できる機会に、期待が寄せられているんですねー
実は2013年に、アイソン彗星が火星に接近した際にも、観測が行われています。
この時は、“サイディング・スプリング彗星”よりも80倍以上の距離があったので、“マーズ・リコナサンス・オービター”で撮影した画像でアイソン彗星の核は、1ピクセル程度の大きさしかなかったそうです。
今回、彗星の核を“マーズ・リコナサンス・オービター”のハイライズ・カメラで撮影すると、数十ピクセルの大きな画像が得られるようです。
また、火星探査車の“キュリオシティ”と“オポチュニティ”は、彗星の尾を構成する粒子の規模を計る指標として、地表から流星雨を観測する役割を担うようです。
“サイディング・スプリング彗星”は、火星への最接近から6日後に太陽に最も近づきます。
ただ、次に太陽系の内側に戻ってくるのは、100万年先になるそうです。