NASAの赤外線天文衛星“スピッツァー”が、
天の川銀河の中を猛スピードで駆け抜ける恒星と、その衝撃波で作られる構造“バウショック”をとらえました。
カシオペア座κ星の“バウショック”(赤)
緑色のもやに見えるのは、
チリの雲の炭素分子が星の光に照らされているもの。
宇宙空間の中を秒速1100キロという、すさまじいスピードで動いているのは、カシオペア座κ星という高温の超巨星です。
それを示すのが、画像に赤く見える“バウショック”と呼ばれるアーチ状の構造になります。
“バウショック”は、言わばボートの前方にできる波のようなもので、
恒星風が星間のガスやチリにぶつかってできる衝撃波です。
とりわけ高速で大質量の星になると、
その“バウショック”は観測可能なほどの赤外線を発するんですねー
そして、この“バウショック”の観測からは、星の周囲の環境について知ることができたりします。
たとえば、画像の中の“バウショック”が横切る、ささくれのような細い赤い線です。
これは銀河の磁力線に沿っていると考えられ、
周囲のガスやチリとの相互作用でできる構造が、直接は見ることができない磁場のようすを見せてくれるんですねー
κ星の“バウショック”は、星の前方に4光年も離れてできています。
これは、太陽からもっとも近い恒星“プロキシマ・ケンタウリ”までの距離と同じくらいで、そのスピードが周囲に与える衝撃がいかに大きいかが分かりますね。
天の川銀河の中を猛スピードで駆け抜ける恒星と、その衝撃波で作られる構造“バウショック”をとらえました。
カシオペア座κ星の“バウショック”(赤)
緑色のもやに見えるのは、
チリの雲の炭素分子が星の光に照らされているもの。
宇宙空間の中を秒速1100キロという、すさまじいスピードで動いているのは、カシオペア座κ星という高温の超巨星です。
それを示すのが、画像に赤く見える“バウショック”と呼ばれるアーチ状の構造になります。
“バウショック”は、言わばボートの前方にできる波のようなもので、
恒星風が星間のガスやチリにぶつかってできる衝撃波です。
とりわけ高速で大質量の星になると、
その“バウショック”は観測可能なほどの赤外線を発するんですねー
そして、この“バウショック”の観測からは、星の周囲の環境について知ることができたりします。
たとえば、画像の中の“バウショック”が横切る、ささくれのような細い赤い線です。
これは銀河の磁力線に沿っていると考えられ、
周囲のガスやチリとの相互作用でできる構造が、直接は見ることができない磁場のようすを見せてくれるんですねー
κ星の“バウショック”は、星の前方に4光年も離れてできています。
これは、太陽からもっとも近い恒星“プロキシマ・ケンタウリ”までの距離と同じくらいで、そのスピードが周囲に与える衝撃がいかに大きいかが分かりますね。