3月には復活! するかも… 彗星着陸機“フィラエ”

史上初の彗星への着陸に成功したヨーロッパ宇宙機関の着陸機“フィラエ”。

ただ着陸した場所の日当たりが悪く、
電池切れで休眠状態になります。
でも、3月には十分な日照を得て復活しそうなんですねー

重量100キロの“フィラエ”は、
昨年11月12日に10年の旅路の末、
母船である彗星周回探査機“ロゼッタ”から切り離されて、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に着陸します。

ところが、凍った彗星表面で2回バウンドし、
太陽の光の届かない崖の陰で横倒しになってしまうんですねー

着陸機“フィラエ”がとらえた チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星

“フィラエ”に搭載されたバッテリーの持続時間は60時間なので、それ以上の活動維持には、太陽電池パネルによる発電が必要に…

結局“フィラエ”は電池切れになり、11月15日から休眠状態に入ることになります。

でも、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星が徐々に太陽に近づいているので、状況が変わる可能性があるんですねー

3月になれば、太陽光が当たってバッテリー充電が可能になり、実験を再開できると期待されています。

科学者たちが目指しているのは、
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星が太陽にもっとも近づく“近日点”の今年8月13日に、
彗星の様子を観測すること。

今まで想像したこともない状況が観測できるかもしれないんですねー
とりあえず、“フィラエ”の冒険が終らないことを祈りましょう。