宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

冥王星への接近に向けた第一段階に突入! 無人探査機“ニューホライズンズ”

2015年01月28日 | 冥王星の探査
冥王星は、探査機による詳細な観測が行われたことが無い天体。

これまで、地上の望遠鏡や宇宙に浮かぶハッブル宇宙望遠鏡によってしか、
観測が行われてこなかったんですねー

それが2009年には、人類初の冥王星を含む太陽系外縁天体の探査を行う、NASAの無人探査機“ニューホライズンズ”が登場。

“ニューホライズンズ”は打ち上げ後に、
火星軌道、小惑星帯を通過し、2007年2月28日に木星をスイング・バイし加速します。

続いて土星、天王星の軌道を通過し、2014年8月25日には海王星の軌道を通過。

その後、“ニューホライズンズ”は機器などを温存するために冬眠状態…


地球を旅立ってから9年間も宇宙を航行して、2014年12月に再起動。
今回、接近に向けた準備に入ることになったんですねー

そして、1月25日には冥王星の撮影が行われる予定で、
今はまだ、冥王星はカメラのドット程度の小ささでしか映らないのですが、
航行コースの修正には役立つそうです。
冥王星と衛星カロン
(イメージ図)

観測機器を使った本格的な観測は2015年2月ごろからで、徐々に接近して、2015年7月14日には冥王星と衛星カロンに最接近することになります。

通過後はデータを地球に送信しつつ、
太陽系外縁のエッジワース・カイパーベルト天体の観測へ。

ゆくゆくは、ボイジャー1のように太陽圏を脱出し、星間空間に旅立って行くんですねー