広島市映像文化センターでの夏休み活弁シアター。
大入り、大盛況。本当にありがとうございました。
午前9時会場入り。前日に広島入りしたFEBOの二人と、ステージセッティング。
午前10時子どもたち到着。広い会場と、大きなスクリーンに子どもたちは興奮ぎみ。
ステージ上で、通しリハーサル。弁士台に座って、マイクで語り終えると、それが「本番もイケる!」という自信に繋がって、すでにリハーサルのステージ感想で「最初はちょっと緊張したけどうまくできてとても楽しかったです」などと口々に語る。
子どもたちはワークショップ教室兼控え室になっている視聴覚室へ移動し、それぞれ自主練習。ホールで私たちは『出来ごころ』の音合わせ&簡単なリハ。
その後、川本館長、主任研究員佐藤さんとともに、昼食。
視聴覚室に戻ってくると子どもたちが「最後のリハーサルをする」とやる気満々。
スクリーンを使って最後のリハで勢いをつけて、いざ本番へ。
「緊張しないように」とノートや台本に絵を描いたり、手のひらに人と書いて一生懸命飲み込む子どもたちの姿が微笑ましい。私は本番に関してはきっとうまくいくと確信していて「大丈夫。のびのびやりなよ」と多少のアドバイスをして、会場入り。
ぎっしり入ったお客さんに、さらに興奮する子どもたち。下手の一番前の席に一列に座り、開演を待つ。
さあ、本番!
『漫画映画 桃太郎』は、吉田龍くん(小学6年)、南方夏生くん(小学4年)、中川陸くん(小学4年)の3人で。
ハリウッドのスラップスティックコメディ『ドタバタ撮影所』は、藤原峻水くん(小学4年)と吉田海くん(小学4年)の二人組。
『桃太郎』は、たくさんの登場人物をそれぞれに分け、前日みんなで綿密に言葉を選び作った台本で望む。広島弁入り。6年の龍くんは元気いっぱいの桃太郎、おじいさん、雉、鬼。多少アドリブも入り、勢いがあり、映像とのタイミングもぴったり。4年生たちのフォローをしながら。夏生くんは、おばあさん、犬、鬼の家来、ナレーション。おばあさんはおばあさんらしく、犬や鬼も声色を変えて、ずいぶん上手に表現しました。ソフトなナレーションも○。夏生くんに誘われて参加した陸くんは、ナレーション、鬼、猿、鬼の大将。素直で協調性があり、じっくり言葉を選びました。みんな本番のコンビネーションがとても良く、元気いっぱい。
おじいさんとおばあさんの「日が落ちんうちに芝刈りに行ってくるかのう」「わしも洗濯に行ってくるけえ」という広島弁でまずは笑いが起こり、つかみはOK。リラックスして、声も元気いっぱいに出ている。
前日、「いっぱいお客さんを笑わしてやろうぜ!」と言っていた龍くんは、会場から笑いが起きるたびに、お客さんの方を嬉しそうにチラチラ。
「桃や、こっちへおいで。その調子」笑い。
犬と猿の喧嘩「お前の顔はむかつくんじゃ」「なんじゃと」「お前の顔は真っ赤じゃ」「もともとじゃ。猿なんじゃ」笑い。
桃「やめい!なぜこんなことになったのだ」犬猿「腹が減っているからです」笑い。
桃「そんなにすいているのか」犬猿「そうです」笑い。
桃「ならばキビだんごをやるから、家来になるがよい」
観客席の楽しそうな顔。あーでもない、こーでもない、いっぱい工夫した甲斐がありました。
『ドタバタ撮影所』は、二人組。タイプの全く違う峻水くんと海くんのコンビ、どうなることかと思いましたが、絶妙のコンビネーションで、迫力満点のドタバタ劇となりました。
主人公のドジで散々な目にあうジョニ-を海くん。ナレーションを峻水くん。その他の登場人物を二人で分けて、語ります。臨場感あふれるアドリブとタイミングばっちりの叫び声で、逃げ回るジョニ-を表現する海くんと、大人顔負けの状況説明、勢いに乗った実況中継ふうの語りでわかせる峻水くん。両方の声が同時でもそれがまたリアルな面白さを作ってくれます。一人でやる活弁ではこの面白さは出せません。
お客さんも映像に引込まれてよく笑っていました。
両作品とも、やはり本番が一番の出来でした。満足げな子どもたちの顔。
自分達の出番が終わった後は、『出来ごころ』をみんな一番前でじっくり観てくれ、おかげで私も、非常に楽しく語らせていただきました。
私はやり方を教え、ヒントを与えるだけ。子どもたちが、ぶつかりながら子どもたち同士で作り上げていく過程がいいのです。そして、いくつかの案で迷っている時、ジャッジしてあげたり、自信を持たせてあげるだけ。
子どもたち同士で「その言葉は乱暴すぎるよ」と直したり、「この人はこういう立場だからこうなんだよ」と話し合ったり、同じ意味の言葉をいくつかあげながら登場人物に合わせて言い回しを変えてみたり。それぞれに想像力と自分のボキャブラリー、集中力がフル回転。たくさんのいい経験をしました。
終わった後は、「また来年もこのメンバーでやりたい」という子がいたり、「どうなるかと思ったけど、お客さんに喜んでもらえてよかった」という子や「去年観て、楽しかったので応募したけれど、やってみて本当に面白かった。でも活動弁士ってたいへんだし、すごいなあと思った」という子も。TV局のインタビューにもはつらつと答えていたようです。
二日間、本当にお疲れ様でした。付き添いの親御さんもたいへんだったことと思いますが、携わった私たちも、観客も、チビッコ活弁士たちとともに本当にいい経験をさせてもらいました。
普段は普通のやんちゃなスポーツ少年たちが、目を輝かせて取組んだ活弁ワークショップ。
またいつか会えるのを楽しみにしています。
広島市映像文化ライブラリーと広島市文化財団の皆様に感謝いたします。
大入り、大盛況。本当にありがとうございました。
午前9時会場入り。前日に広島入りしたFEBOの二人と、ステージセッティング。
午前10時子どもたち到着。広い会場と、大きなスクリーンに子どもたちは興奮ぎみ。
ステージ上で、通しリハーサル。弁士台に座って、マイクで語り終えると、それが「本番もイケる!」という自信に繋がって、すでにリハーサルのステージ感想で「最初はちょっと緊張したけどうまくできてとても楽しかったです」などと口々に語る。
子どもたちはワークショップ教室兼控え室になっている視聴覚室へ移動し、それぞれ自主練習。ホールで私たちは『出来ごころ』の音合わせ&簡単なリハ。
その後、川本館長、主任研究員佐藤さんとともに、昼食。
視聴覚室に戻ってくると子どもたちが「最後のリハーサルをする」とやる気満々。
スクリーンを使って最後のリハで勢いをつけて、いざ本番へ。
「緊張しないように」とノートや台本に絵を描いたり、手のひらに人と書いて一生懸命飲み込む子どもたちの姿が微笑ましい。私は本番に関してはきっとうまくいくと確信していて「大丈夫。のびのびやりなよ」と多少のアドバイスをして、会場入り。
ぎっしり入ったお客さんに、さらに興奮する子どもたち。下手の一番前の席に一列に座り、開演を待つ。
さあ、本番!
『漫画映画 桃太郎』は、吉田龍くん(小学6年)、南方夏生くん(小学4年)、中川陸くん(小学4年)の3人で。
ハリウッドのスラップスティックコメディ『ドタバタ撮影所』は、藤原峻水くん(小学4年)と吉田海くん(小学4年)の二人組。
『桃太郎』は、たくさんの登場人物をそれぞれに分け、前日みんなで綿密に言葉を選び作った台本で望む。広島弁入り。6年の龍くんは元気いっぱいの桃太郎、おじいさん、雉、鬼。多少アドリブも入り、勢いがあり、映像とのタイミングもぴったり。4年生たちのフォローをしながら。夏生くんは、おばあさん、犬、鬼の家来、ナレーション。おばあさんはおばあさんらしく、犬や鬼も声色を変えて、ずいぶん上手に表現しました。ソフトなナレーションも○。夏生くんに誘われて参加した陸くんは、ナレーション、鬼、猿、鬼の大将。素直で協調性があり、じっくり言葉を選びました。みんな本番のコンビネーションがとても良く、元気いっぱい。
おじいさんとおばあさんの「日が落ちんうちに芝刈りに行ってくるかのう」「わしも洗濯に行ってくるけえ」という広島弁でまずは笑いが起こり、つかみはOK。リラックスして、声も元気いっぱいに出ている。
前日、「いっぱいお客さんを笑わしてやろうぜ!」と言っていた龍くんは、会場から笑いが起きるたびに、お客さんの方を嬉しそうにチラチラ。
「桃や、こっちへおいで。その調子」笑い。
犬と猿の喧嘩「お前の顔はむかつくんじゃ」「なんじゃと」「お前の顔は真っ赤じゃ」「もともとじゃ。猿なんじゃ」笑い。
桃「やめい!なぜこんなことになったのだ」犬猿「腹が減っているからです」笑い。
桃「そんなにすいているのか」犬猿「そうです」笑い。
桃「ならばキビだんごをやるから、家来になるがよい」
観客席の楽しそうな顔。あーでもない、こーでもない、いっぱい工夫した甲斐がありました。
『ドタバタ撮影所』は、二人組。タイプの全く違う峻水くんと海くんのコンビ、どうなることかと思いましたが、絶妙のコンビネーションで、迫力満点のドタバタ劇となりました。
主人公のドジで散々な目にあうジョニ-を海くん。ナレーションを峻水くん。その他の登場人物を二人で分けて、語ります。臨場感あふれるアドリブとタイミングばっちりの叫び声で、逃げ回るジョニ-を表現する海くんと、大人顔負けの状況説明、勢いに乗った実況中継ふうの語りでわかせる峻水くん。両方の声が同時でもそれがまたリアルな面白さを作ってくれます。一人でやる活弁ではこの面白さは出せません。
お客さんも映像に引込まれてよく笑っていました。
両作品とも、やはり本番が一番の出来でした。満足げな子どもたちの顔。
自分達の出番が終わった後は、『出来ごころ』をみんな一番前でじっくり観てくれ、おかげで私も、非常に楽しく語らせていただきました。
私はやり方を教え、ヒントを与えるだけ。子どもたちが、ぶつかりながら子どもたち同士で作り上げていく過程がいいのです。そして、いくつかの案で迷っている時、ジャッジしてあげたり、自信を持たせてあげるだけ。
子どもたち同士で「その言葉は乱暴すぎるよ」と直したり、「この人はこういう立場だからこうなんだよ」と話し合ったり、同じ意味の言葉をいくつかあげながら登場人物に合わせて言い回しを変えてみたり。それぞれに想像力と自分のボキャブラリー、集中力がフル回転。たくさんのいい経験をしました。
終わった後は、「また来年もこのメンバーでやりたい」という子がいたり、「どうなるかと思ったけど、お客さんに喜んでもらえてよかった」という子や「去年観て、楽しかったので応募したけれど、やってみて本当に面白かった。でも活動弁士ってたいへんだし、すごいなあと思った」という子も。TV局のインタビューにもはつらつと答えていたようです。
二日間、本当にお疲れ様でした。付き添いの親御さんもたいへんだったことと思いますが、携わった私たちも、観客も、チビッコ活弁士たちとともに本当にいい経験をさせてもらいました。
普段は普通のやんちゃなスポーツ少年たちが、目を輝かせて取組んだ活弁ワークショップ。
またいつか会えるのを楽しみにしています。
広島市映像文化ライブラリーと広島市文化財団の皆様に感謝いたします。