akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

ぐるりのこと。試写会

2008-05-08 | 映画・芸術・エンターテインメント
ぐるりのこと。の試写会へ伺いました。
上映前に、橋口亮輔監督、主演のリリー・フランキー、木村多江さんのトークあり。橋口監督にとっては、数々の映画賞を受賞し52カ国を超える世界公開で話題になった『ハッシュ!』
(02)以来6年ぶりの作品。マイノリティであるゲイの世界を中心に据えて描かれた『ハッシュ』も常識や偏見を揺さぶりシリアスとコミカルを巧みに織り交ぜた絶妙な作品でしたが、『ハッシュ!』の後鬱になった自身の経験を反映させたという今回の『ぐるりのこと。』も、とてもいい映画でした。

トークの中でリリー・フランキーさんが「本当にいい作品を作る天才といわれるような人は、とてもしつこい。自分の納得いくまで追求する。いいものづくりを、改めて橋口監督に学ばせてもらいました」と仰っていましたが、確かに。チャップリンや黒澤、溝口、小津…、「しつこさ」は数々の名作を生んでいます。

リリーさん、その妻を演じる木村多江さん、とてもよかった。脇を固める俳優たちもベテラン揃いで、見ごたえがありました。自然に交わされる何気ないセリフが、とても面白く、また、法廷画家を主人公にしていることで90年代に起きたさまざまな犯罪や社会現象が描かれていて、10年間を振り返りつつ惹き込まれていく作品です。6月7日から公開です。ぜひご覧ください。
コメント (2)
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