akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

日本のアール・ブリュット、パリ上陸!

2010-06-28 | 映画・芸術・エンターテインメント
日曜美術館「絶対唯一のアートの衝撃~日本のアール・ブリュット、パリ上陸!!」
NHK教育テレビ再放送6/27(日)20:00~20:45を見ました。

ディレクターの代島治彦さん初め、知的障害を持つ方々の数々の素晴らしい作品を世に送り出そうと奔走しアール・ブリュットパリ展実現に尽力してきた方々とは、バリアフリー映画に携わる中で知り合い、このアートのことにもより関心を持つようになりました。

「アール・ブリュット」。直訳すると「生(き)の芸術」という意味のフランス語。英語では「アウトサイダー・アート」。正規の美術教育を受けず、自分の内側から生まれる衝動のままに創作する人々の作品。過去のどのような芸術潮流にも属さない彼らの表現には、絶対唯一の“すごみ”があると言われます。

知的障害者の施設、精神病院の病棟、社会の片隅で、誰のためでもなく自分の欲するがままに表現された作品群は、観る者を圧倒し、挑発し、時に困惑させ、嫉妬させるほど。
精神的なバランスだったり、知的な障害だったり、身体的なハンディだったり、何かが崩れ欠けていることで、彼らの表出するエネルギーは傑出したものになっているのかもしれません。

21世紀初頭からはじまった調査プロジェクトによって、国内の「アール・ブリュット」の詳細が明らかになり、この調査で発見された日本の作者たちにいち早く注目したのが、ヨーロッパの 美術関係者でした。
2010年3月からパリで開催中の「アール・ブリュット・ジャポネ」展(出展作家63名/出展作品約1000点)の盛況ぶりも伝えられていました。

魂をえぐるような作品が、まだまだ密かに人知れず息づいているかもしれません。
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