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正義の味方

2007-12-05 21:48:10 | インポート

 自民党の中川秀直元幹事長は5日午後、福田康夫首相と会談し、特別会計の運用利益約40兆円を切り崩し、財政再建に充てるべきだとの考えを進言した。中川氏はこれらの政府の“隠し利益”を「埋蔵金だ」とたとえ、自民党で強まる消費税率引き上げ容認の動きを牽制(けんせい)しており、予算編成を控え、政府・与党で奇妙な「埋蔵金探し」がヒートアップしそうだ。

 会談に先立ち、中川氏は記者団に「埋蔵金は実在する」と題したメモ4枚を配布。財政融資金特別会計の繰越利益19・6兆円と外為資金特別会計の繰越利益19・3兆円を「取り崩しても当面何の支障もない埋蔵金だ」と指摘し、「過去に取り崩した例もあり、政令改正で対応できるのでぜひ財政再建に活用すべきだ」と強調した。

 中川氏が埋蔵金に言及するきっかけは、「党財政改革研究会」(会長・与謝野馨前官房長官)が中間報告で、中川氏ら「上げ潮派」が唱える「増税なき財政再建」を「霞が関埋蔵金伝説の域を出ない」と切り捨てたことにある。

 中川氏が2日の講演で「埋蔵金はある」と言及すると、谷垣禎一政調会長は「どこにあるのか」と反論。町村信孝官房長官も「一度きりの積立金の取り崩しは財源にはならない」と言下に否定し、首相も「一緒に埋蔵金を探しにいきましょうか。あればいいけどね…」と冷笑した。

 これが首相との直談判の契機となったようで、政府側は対応にあたふた。町村氏は「なるほど面白いご指摘なのでよく考えてみます」と軌道修正。首相は中川氏との会談については「今の政治状況について話した」とだけ述べた。

 〇   守屋夫婦逮捕で防衛省事件「政界ルート」の行方

 東京地検特捜部は、11月28日、守屋武昌前防衛事務次官を収賄容疑で逮捕した。

 贈賄側の宮崎元伸日本ミライズ前社長の拘留期限が切れる28日に「防衛省のドン」を逮捕する
ことは規定の路線ではあったが、驚きは妻の幸子容疑者を「身分なき共犯」で逮捕したことだ。

 マスコミは、「女帝」「おねだり妻」と叩くものの、身分のない者を刑事罰に問うことは容易ではないはず。

 それを承知で逮捕に踏み切ったのは、幸子容疑者が愛妻家の守屋容疑者の口を割らせる“切り札”になるという、検察の“思惑”に違いなく、それだけ防衛省事件は年を越して、さらに大きく展開
する疑獄となる可能性を秘めている。

 検察が思い描いているのは「政界ルート」である。

 山田洋行に発生した内紛を起点に、防衛省利権に切り込もうとした時から、検察には宮崎元伸
逮捕が守屋武昌逮捕の布石になるという計算があった。

 さらに守屋逮捕は、大物防衛族議員に辿り着くための布石であり、そこではじめて事件は決着する。

 とはいえ「防衛利権の闇」は深く、「政界ルート」は何本もある。特捜部は、これまでの捜査で得ている情報と資料をもとに、守屋、宮崎両容疑者を追い詰め、その供述で有望なルートを探る方針である。

 最初に考えられるのは沖縄ルート。今回の事件の発端は、山田洋行の山田正志オーナーと、その右腕だった宮崎容疑者との確執にあったことは周知の事実だが、もう一つの対立構図は、沖縄利権をめぐる久間章生元防衛相と守屋容疑者との争いだった。

 守屋容疑者は、今年9月に事務次官を退任する直前、『週刊現代』のインタビューに応じて、こう語っている。

 「10年間で地元振興策として2000億円近いカネが支出されたが、普天間飛行場の移転問題は何も進展しなかった。V字策についても、埋め立て部分を増やし滑走路をさらに沖合いに出すべきだと、地元は主張している。久間は大臣時代に『ちょっと地元に譲ってやれよ』と言ってきた。だから、『妥協したらキリがない』と反対したんだ」

 このくだりは、守屋逮捕が目前となった12月1日号に掲載された。『週刊現代』としては、インタビュうー当時はそれほど気に留めなかった言葉が、事件の核心を突く言葉であることに気付き、驚いていることだろう。

 さらに、守屋容疑者が発した次の言葉と重ね合わせると、特捜部の“期待”が容易に想像できる。

 「2000億円のカネは、北部の公共工事に回される。そこでは談合や水増し請求、キックバックが行なわれている。それが自民党の議員に流れているんだ」

 その政治家が、久間元防衛相である可能性は高い。弊誌は前号(11月15日号=本誌前号にて転載)で、守屋容疑者が利権調整のために沖縄入りした久間元防衛相に、尾行をつけていたことを詳述した。争いを事件に結びつけるのは、検察の得意とするところである。

 ただ、沖縄は防衛施設庁絡みの談合事件としてしか描けず、今回、守屋逮捕の主軸となった防衛調査問題とは違う。

 CX(次期輸送機)のエンジン選定において、守屋容疑者は宮崎容疑者の要請に応じて、山田洋行に有利になるよう画策した疑いがある。

 あるいは代理店選定の際には、日本ミライズを設立した宮崎容疑者のために、現場に口先介入したといわれている。

 防衛事務次官にある「調達工作」を、防衛族議員は行なっていないのか――特捜部の捜査は2兆円近い「防衛調達の闇」にも当然向かうが、その際、注目されるのは山田洋行からの“表”の献金が最も多かった田村秀昭前参院議員との関係である。

 宮崎容疑者が最初に築いた政界パイプは、1989年に参院議員に初当選した元空将の田村元議員で、宮崎容疑者が、現場を知り装備品にも一家言を持つ田村元議員の力を借りる局面はよくあった。

 03年8月のCXエンジン選定でも、当時、まだ現職だった田村元議員が活躍したといわれている。

 また、宮崎容疑者との宴席に同席した防衛相経験者として、守屋容疑者があえて口にした額賀福志郎元防衛相は、守屋―宮崎ラインとの確執が予想されるだけに、二人の供述しだいでは、「濱田家会談」以上のダメージを与えられることになりそうだ。

 山田洋行からの献金は、判明しているパーティー券の購入だけで240万円。田村元議員に次ぐこの金額は、仙台防衛施設局の元局長がバラした額賀事務所の「口利き疑惑」と重ね合わせると、見返りが発生する関係にあったと捉えられても仕方ない。

 いずれにせよ手負いの二人は、既存の防衛秩序から弾き飛ばされて塀の中に落ちた。

 特捜部がその反撃をうまく誘導すれば、政界は年明けとともに激震するに違いない。



 霞が関埋蔵金と特捜部 の両者が国民の正義の味方として頑張り悪の根幹をこらしめ
明るく、生活しやすい、美しい日本に方向転換させて欲しい。