「おこもじ屋」 オープン

池田に漬物加工場「おこもじ屋」　減・無農薬野菜を使用
　福井県池田町が同町薮田に建設を進めていた漬物処理加工施設「おこもじ屋」が完成し２日、落成式が行われた。減・無農薬で栽培した同町産の野菜のみを使用し、添加物を使わない塩、みそなどで約４０種の漬物を作る。２０１２年時点で年間約４万トンの出荷量を目指す。
　「おこもじ」とは同町の言葉で「漬物」の意味。鉄骨平屋建て、床面積５７７平方メートルで、昨年１２月に着工した。総事業費は１億５４５０万円。
　運営は同町農林公社が行い、同公社職員ら６人が常駐。「かわずうり粕（かす）漬け」やキュウリ、ダイコン、ショウガをしょう油で漬け込んだ「たまり漬けミックス」など町内の家庭で、一般的に作られている漬物を作る。フキや赤ズイキを使った総菜調理も行う。
　落成式には杉本博文町長や生産者ら約７０人が出席した。杉本町長は「長い冬を乗り越えるための〝母の知恵〟を受け継いでいきたい」と祝福。この後、漬物の試食会も行われ、出席者はカブのぬか漬けなどに舌鼓を打った。
　販売は７月から福井市のショッピングセンターベル内にある「こっぽい屋」で始める。同町産業振興課は「すでにブランド化している水や米、野菜に続く新しいブランド商品としてＰＲしていきたい」と話している。　　＊　地図は下記アドレスへ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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