
福井県鯖江市の特産「さばえ菜花(なばな)」を使った加工品作りに取り組んでいる石川武之甫(ぶのほ)さん(66)=同市冬島町=が、地元の吉川地区の菓子店と協力して「あんこ入り菜の花もち」を試作した。13日から限定販売をする。石川さんは「地区の特産品として売り出していきたい」と意欲を見せている。
石川さんは、さばえ菜花の生みの親。元県農業試験場研究員で5年前、2種類の菜の花の品種を掛け合わせ、食用のオリジナル種として開発した。
一般的な菜の花よりも花や葉の色が鮮やかで、味は苦みがなく甘い。2年前から市を通じて市民に種を配布し、春には市内の堤防や農地など計約200ヘクタールで〝黄色いじゅたん〟が広がり、景観美化にも活用されている。
これまでに市が、おひたし、いため物など素材を生かした料理レシピ集を出しているが、加工品はなかった。石川さんは県食品加工研究所の支援で、菜の花の葉を味や色を極力落とさないで乾燥させることに成功。ミキサーで粉にし、同市持明寺町の菓子店「うさぎや」に依頼して菜の花もちを試作した。
もちは、よもぎもちよりも鮮やかな緑色で、ほんのり甘みがある。つぶあん、こしあん入りの2種類を1個120円で1日計15個程度、同店で13日から18日まで(14日は定休日)限定販売する。
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