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福井県大野市の越前大野城築城430年祭をアピールするポスターが完成し、城下町と城主金森家の家紋を組み合わせた印象的なデザインとなっています。
■ 越前大野城の紹介
天正3年(1575)、織田信長は一向一揆が支配していた大野郡を金森長近と原政茂の両名に平定させ、大野郡の3分の2を金森氏に、3分の1を原氏に与えたといわれています。金森氏は程なく亀山に平山城の城郭と、その東麓に、大野が北陸の小京都と呼ばれる所以となる、短冊状の城下町を造り始めました。
金森氏は天正14年(1586)に飛騨高山に転封となり、その後は城主がたびたび交代しました。江戸初期には松平氏、天和2年(1682)には土井利房が入封するにいたり、廃藩まで土井氏が城主を務めました。
当時の大野城は、本丸に望楼付き2層3階の大天主と2層2階の小天主・天狗櫓などを置き、麓に二の丸、三の丸があり、二重の堀と川をつないで城を守っていました。石垣は野面積みで積まれています。
江戸時代には町の大火により、城も幾度か類焼し、安永4年(1775)には本丸も焼失しましたが、寛政7年(1795)に再建されました。廃藩後、城の建造物は取り壊され、石垣のみが残されました(福井県指定文化財)。
現在の天守閣は昭和43年(1968)、旧士族の萩原貞氏の寄付により、往時を推定して再建されたものです。内部には金森氏・土井氏の遺品などを展示し、資料館として活用しています。
亀山公園として整備されており春には桜の名所として知られています。亀山は自動車では登れませんが、無料駐車場が整備されており、20分程度の散策で越前大野城のある頂上まで登れます。桜の季節には大野城のある亀山の頂上へ行く遊歩道でスミレやカタクリなどの野草も楽しむことができます。越前大野城は天守の中の資料館のみが有料(大人200円)になっています。
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