きたぐに、日本海ラストランに人波
国鉄時代から県民に親しまれてきたJRの寝台急行「きたぐに」と寝台特急「日本海」が17日、最後の定期便運行を終えた。JR福井駅には同日未明から早朝にかけて大勢の鉄道ファンが訪れ、名物列車のラストランを見届けた。
大阪発新潟行き「きたぐに」の最終便は、定刻から4分遅れの午前2時21分に1番ホームに到着。約60人の鉄道ファンが一斉にカメラを向けた。1分後、列車がゆっくりと発車すると、ホームから手を振る人もいた。
大阪―新潟間の急行「きたぐに」は63年に運行開始。下りは関西から県内に戻る「終電」だった。特急「日本海」は大阪―青森間で68年から運行していた。定期便廃止に伴い関西発着のブルートレインが姿を消した。