井上もやしの日常

ほぼ「つぶやきの墓場」となっております。ブログやSNSが多様化して,ついていけないのでございます。

DVD「東京タワー  オカンとボクと、時々、オトン」

2009-06-09 22:52:47 | Weblog
 以前、冬のお楽しみにDVDを購入したDVD-outletさんで、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」をタイムセールと称し、新品999円で販売していたので、堀北真希主演の「アルゼンチンババア」(←こちらも999円)と共に即決しました。

 これは誰が何と言っても樹木希林の映画です。15歳で親元を離れて生きるオダギリジョー演じるボクを、死ぬまで心の底から無条件に信じるオカンを樹木希林が押しつけがましくなく演じています。学生時代のボクはオカンからの仕送りを酒や麻雀に使ってしまったり、絵本作家として売れ出すと九州のオカンを東京に呼び出したりと、どこか野口英世と母シカの関係を想起させます。樹木希林は、感動を押し売りするでもなく、息子への愛情を適度に、いや自然に演じています。可愛らしいオカンにボクの仲間たちがじわじわと惹かれていく様子がよく描かれています。また、樹木の実の娘でもある内田也哉子がオカンの若い頃を演じ、ずるいほどのキャスティングとも感じました。

 ☆ 総合評価  87点
 

DVD「時効警察」

2009-06-09 00:39:07 | Weblog
 元同僚が絶賛していた「時効警察」を購入しました。私はこの番組が放映されていたとき、日テレの「時空警察」のような歴史の真相を探るセミドキュメントものと勝手に勘違いしていて、1回も見たことがありませんでした。

 DVD5枚(全9話)の構成で、Yahoo!オークションにて新品を10,500円で購入しました。総武警察署時効管理課に勤務する霧山修一朗(オダギリジョー)が土日の休みを使い、趣味で時効になった事件の真相を暴いていく物語です。表向きはそうですが、ストーリーと余り関係ない小ネタギャグが満載の作品です。そう、ふた昔前の明石家さんま「心はロンリー気持ちは『…』」のような感じです。

 1話・2話と見始めましたが、NHK「サラリーマンNEO」のような単なるゆるゆるでどこで笑っていいか分かりません。「イギリス人は日曜日に眼鏡を掛ける」なんていう理屈っぽい台詞をギャグ扱いしてるし…。私には合わないと思いながらも、3話以降を見ていくと、徐々に「時効警察」の世界に浸っていくことができました。というよりは、この作品は放送回によって、監督と脚本が違います。だから、見ていてテンポがいいぞとか、この展開は私の好みだとか、流れが不自然だぞとか、霧山弾けすぎだぞとか、視覚的に分かりやすいギャグだとか、回によって全く違った感想を持つようです。私の好みは岩松了さん(ドラマでは時効管理課長の「熊本」を演じています。)が監督したり、脚本書いている回が好みです。三木聡さん(「ふせえり」の旦那さんだそうです。初めて知りました!!)が脚本・監督の回(1・2・9話。9話はゲストが多数で、1・2話よりはテンポがよいのですが…。)は理屈っぽい割に、映像的に迫ってこないので余り好きになれませんでした。

 共演の麻生久美子がとってもよいです。神秘的な暗い女優とか、少女時代にザリガニを食べていたとかの世間一般の評価を葬り去って、コメディエンヌとして生き生きしています。