井上もやしの日常

ほぼ「つぶやきの墓場」となっております。ブログやSNSが多様化して,ついていけないのでございます。

「安部礼司友の会」への道

2011-01-24 23:57:33 | Weblog
 TOKYO FMで日曜の夕方5時からやっているのが、「NISSAN あ、安部礼司〜BEYOND THE AVERAGE」という番組である。上司と部下の間で板挟みに遭いながら、商品開発を続ける平均的な30代サラリーマンである安部礼司の日常を描いたラジオドラマである。毎週は聞けないが大体は聞いていると思う。まず、ラジオドラマというのが心を引き付ける。私が中学生の頃は、ニッポン放送で「怪人二十面相」や「日本沈没」等のリスナーをわくわくさせるラジオドラマが帯番組としてあったが、今はほとんどない。それに、「あ、安部礼司」は80年代のJ-POP曲や最新のトレンド情報が流れ、飽きさせない。それに登場人物たちが非常に個性的でそれぞれ笑える。聞き始めには「安部きゅん!」と叫ぶ刈谷勇の豪快で濃いキャラクターが好きになったが、パターンが読めるようになった今は、天然のようで変にノリノリな姫川皐月がお気に入りである。

 昨年の春頃から、「安部礼司友の会」のお知らせが番組で流れるようになった。会員になるためには、日産の販売店へ行って来場アンケートに答えなければならない。これが第一歩だ。トヨタ派の私は、これに二の足を踏んでいて、ずっと行かないままであった。昨年の暮れ頃から、「安部礼司友の会」のお知らせが番組から流れなくなった。もう、定員に達し、募集は終わったのかと思った。だが、番組ウェッブ・サイトを見ると、定員1万人に対して、1月7日現在の会員数は3,386人だ。あ、まだ余裕がある!

 そして、本日、福島市鎌田の日産ブルーステージへと向かった。実は22日にも近くの日産のレッドステージに入ろうとしたのだが、駐車場が満杯で止めたのだ。丁度試乗会やワンピース・グッズのプレゼントがあったので、結構混んでいたらしい。ブルーステージの駐車場に車を停めると、男の人が近づいて来る。「どうぞ、いらっしゃいませ。」と笑顔の店の人。ぶらぶらと一人で勝手に車を見て、それからアンケートに答えればいいやと思っていただけに、「あたっ!」これはまずい。正直言うと、平成元年に自動車整備工場で働いていた義父の関係で日産ブルーバード(黒煙を巻き上げるディーゼル車!)を買ったことがあるが、日産営業所のサービス体制に呆れてしまうことがいくつもあって2度と買うまいと心に誓ったのである。カルロス・ゴーン以前の話だから、今はすっかり改善されてるのかも知れない。でも、今でも信じられない。納期を必ず守るからと言いながら2回も納車延期となったこと、私は既にJAFに加入していたのに、希望も聞かずに二重に登録され、「料金はこちらのサービスですから、ダブって入っていても問題ないですよ!」との言葉を信じていたら、領収書にはしっかりJAFの入会金・年会費が諸経費と一緒に載っていたこと(「『料金はこちらのサービス』って、言ったっしょ!」)、我が家に来た時点からエンジンのオイル漏れがポタポタと始まっていたこと(←「あぁあ、やだやだ!」)、定期点検をしっかり予約したのにすっぽかされたこと(←「いつ来るのかなと、職場でずっと待っていたっす!」)など、それまでお世話になっていたトヨタの営業所&整備工場では考えられないことである。そんな私がトヨタ・ラッシュに乗って日産の営業所を訪れたのである。アウェイ、いや、完全外様の気持ちである。月曜夕方の営業所は空いている。客は私だけだ…。

 すぐにアンケートのことを切り出すのも何なので、キューブやノート、ルークスなどを見せてもらった。店員さんは「どんなタイプがお望みですか? 排気量は?」と聞いてくる。営業所に来ているのだからそれは当然である。私は「車を買うのはずっと先の話で、日産提供のラジオ番組の会員になりたいので、アンケートに記入させてください。」と正直に言った。店の人は名刺と共に、来場者アンケートを手渡してくれた。名刺によると、係長さんであった。必要事項の記入し、肝心の来店のきっかけチェックは「ラジオCMを聞いて」にした。係長さんはコーヒーも持ってきてくれ、私の住所を確認して「会社からの帰りにいつでも寄ってください。」と言った。

 親切にしてもらって複雑な気持ちであったが、兎に角、友の会への第一歩を踏み出せた。