昨日、職場でモデル事業を提案する、ま、要するにプレゼン的な業務が無事終わってほっと一息です。そこで、本日、映画を見に行きました。午後4時台くらいから始まるのが、この「コンテイジョン」だけでした。本当は様式美に感動を覚えた「落下の王国」のターセム監督最新作の「イモータルズ」を見たかったのですが、それは真っ昼間に1回しかやらないし、「ツレがうつになりまして。」は午前のみだし、いつもの消去法で決めました。
あらすじは、「香港出張からミネソタの自宅に帰って来たベス・エムホフが、謎の疾病で急死した。やがて彼女の幼い息子・クラークも同じ症状で死亡し。ベスの他にも、香港、ロンドン、東京などの各都市で同じ症例での死亡者が発生し、死者はどんどん増えていった。報告を受けた世界保健機関(WHO)や疾病予防管理管理センター(CDC)は、直ちにその病気の調査に乗り出す。しかし、感染の広がりは抑えられず、人々の間にはウイルスと共に恐怖心も蔓延していく…。」(goo映画より転載)です。予備知識なしの鑑賞でしたが、最初から熱っぽかったり、咳き込んだりのシーンの連続で「感染列島」とか「復活の日」とかみたいなウィルス感染ものということはすぐに分かりました。主役陣をアカデミー賞受賞級の俳優で固めていて、この人どこかで見たことある(笑)という人々ばかりです。
映画を見ながら、私は一昨年の豚インフルエンザ騒動や昨年の感染性胃腸炎騒動、3・11東日本大震災のことを思い出してしまいました。家族が発症したら…、パンデミックが起きたときにマスコミ、役人や医者はそれぞれどう動くのか…、開発されたばかりで数が少ないワクチンをどう配給するか…、感染蔓延の際にネットの住人達はどういう反応をするのか…などなどそれぞれの行動・反応をするので興味深く見ることができました。特にジュード・ロウが演じる暴露系ブログをやっているアランが憎々しくてふてぶてしくて、ネットの時代ならではの煽り方と儲け方を描いていました。WHOやCDCでのシーンが多く、リアリティがぐんと増したと思います。それで、豚インフルエンザや東日本大震災の何を思いだしたかというと、突然職場の廊下におびただしい数の消毒用アルコールスプレーが登場したこと、大震災の際に水や食料品、ガソリンを求めて長蛇の列を作ったことなどです。映画に没頭できず、あの頃を回想ばかりしていました。それだけにこの映画の非常時の描き方が上手いのかなともちょっぴり思いました。
ただ、はっきり言って面白味に欠けます。笑いたくなる場面や手に汗握るアクションシーンは全くありません。あくまでも人間とウィルスとの戦いです。「戦い」といっても「接触しない」、「消毒する」等です(研究者はワクチン開発をしているけどね!)。相手が目に見えないために、今ひとつアクションものになっていないし、恐怖が上手く伝わってきません。それから、マット・ディモン演じるミッチとその娘が先天的に免疫を持っていて感染しないというのもちょっとご都合主義で説明不足と感じました(ま、主人公がすぐに死んでしまったら映画にならないものね!)。最後の最後にパンデミックの第1日が登場します。作中でコウモリと豚のインフルエンザから人間に感染するようにウィルスが変異したインフルエンザだということが語られますが、それが映像化されて、現代文明への大きな(いや、中くらいかな?)批判となっています。
☆総合得点 75点
あらすじは、「香港出張からミネソタの自宅に帰って来たベス・エムホフが、謎の疾病で急死した。やがて彼女の幼い息子・クラークも同じ症状で死亡し。ベスの他にも、香港、ロンドン、東京などの各都市で同じ症例での死亡者が発生し、死者はどんどん増えていった。報告を受けた世界保健機関(WHO)や疾病予防管理管理センター(CDC)は、直ちにその病気の調査に乗り出す。しかし、感染の広がりは抑えられず、人々の間にはウイルスと共に恐怖心も蔓延していく…。」(goo映画より転載)です。予備知識なしの鑑賞でしたが、最初から熱っぽかったり、咳き込んだりのシーンの連続で「感染列島」とか「復活の日」とかみたいなウィルス感染ものということはすぐに分かりました。主役陣をアカデミー賞受賞級の俳優で固めていて、この人どこかで見たことある(笑)という人々ばかりです。
映画を見ながら、私は一昨年の豚インフルエンザ騒動や昨年の感染性胃腸炎騒動、3・11東日本大震災のことを思い出してしまいました。家族が発症したら…、パンデミックが起きたときにマスコミ、役人や医者はそれぞれどう動くのか…、開発されたばかりで数が少ないワクチンをどう配給するか…、感染蔓延の際にネットの住人達はどういう反応をするのか…などなどそれぞれの行動・反応をするので興味深く見ることができました。特にジュード・ロウが演じる暴露系ブログをやっているアランが憎々しくてふてぶてしくて、ネットの時代ならではの煽り方と儲け方を描いていました。WHOやCDCでのシーンが多く、リアリティがぐんと増したと思います。それで、豚インフルエンザや東日本大震災の何を思いだしたかというと、突然職場の廊下におびただしい数の消毒用アルコールスプレーが登場したこと、大震災の際に水や食料品、ガソリンを求めて長蛇の列を作ったことなどです。映画に没頭できず、あの頃を回想ばかりしていました。それだけにこの映画の非常時の描き方が上手いのかなともちょっぴり思いました。
ただ、はっきり言って面白味に欠けます。笑いたくなる場面や手に汗握るアクションシーンは全くありません。あくまでも人間とウィルスとの戦いです。「戦い」といっても「接触しない」、「消毒する」等です(研究者はワクチン開発をしているけどね!)。相手が目に見えないために、今ひとつアクションものになっていないし、恐怖が上手く伝わってきません。それから、マット・ディモン演じるミッチとその娘が先天的に免疫を持っていて感染しないというのもちょっとご都合主義で説明不足と感じました(ま、主人公がすぐに死んでしまったら映画にならないものね!)。最後の最後にパンデミックの第1日が登場します。作中でコウモリと豚のインフルエンザから人間に感染するようにウィルスが変異したインフルエンザだということが語られますが、それが映像化されて、現代文明への大きな(いや、中くらいかな?)批判となっています。
☆総合得点 75点