普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

山谷えり子様へ、教育改革のために

2006-10-05 10:11:03 | 教育

山谷えり子様へお願い

いろいろとご苦労ですが、次のような問題点について是非解決して下さい。

<<初等教育の方針の朝令暮改>>

もう一つは初等教育の方針の朝令暮改です。

「学力中心の教育」→[学力不足の恒常化の現実]→「ゆとり教育」→「学力低下対策としての指導要領の変更」→「ゆとり教育をそのままにした英語教育の導入」と言う、方針のブレです。
これでは先生も生徒もたまったものではありません。
特にゆとり教育で時間がないと非難されているのに、何故英語教育を入れるのでしょうか。

<<ゆとり教育の問題点>>

ここで問題になるのは、「ゆとり教育」の基本理念の現実からの背離と思います。(以下はインターネットで見た元の東大総長で文部大臣であった方のご説明です。)

1.今までの内容で100点満点で平均が60点しかとれないのなら、70点に目標を下げて、全員が満点の70点を取ることにしよう。もしそれ以上の能力のある生徒は自主的に勉強させよう。

人的資源しかない日本が他国と伍して行くためには、他国より高度の技術(小中学校ではそれに必要な基礎知識)を持つしかない事実を抜きにしています。
人の特性として100満点の時、60点とる人は、仮に70点満点の時は50点で満足すると言う現実を無視しています。

選択肢の一つとして、先生、生徒が100満点を取る努力をすることはなかったのか。その目標を立ててやっと70点とるのが現実ではないでしょうか。
元の文部大臣の説明は全くの敗北主義ではないでしょうか。

2.余裕の出来た時間は自分で課題を見つけ、自学自習する。

人は強制されなかったら自分で努力をしない。
生徒は厳しい入学試験があるから勉強している事を忘れては居ないでしょうか 。
大切な教育方針の決定の際このような分かりきった事実を無視して綺麗ごとで済ませていいのでしょうか。

多くの父兄が審議会の言う余裕時間を利用して、子供を塾に通わせている現実を見て下さい。

3.土曜日は地域や父兄の協力を受けて、自学自習させる。

地域社会、家庭の教育能力の低下の現実と、現役教師の参画の必要性を無視しているような気がします。
実際に、現役の教師が、どれだけ土曜日の生徒の自学自習のサポートをしているでしょうか。
私はあるテレビ番組で、日教組の地方の幹部が、ゆとり教育は我々が勝ち取った権利だと言っていたのを聞いたことがあります。
私は彼の発言がゆとり教育の真髄と、現実を突いていると思います。
ゆとり教育の提言は、ある意味では教育関係者の教育の責任の転嫁、または放棄ではないでしょうか。
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20060720

安倍さんによるとまた新しい会議が出来るそうですが、中央教育審議会の無定見さについても考えて頂きたいとおもいます。

<<普通の先生でも仕事が出来る教育制度と環境の確立>>

安倍さんの所信表明のなかて゜、教師の再試験制度が言われていますが、本末転倒の施策でと思います。
戦前の私の小学校時代を考えて見ましても、先生方が特に優れていた訳でなくて、そこらの会社員程度の能力や品性を持っていても何の問題も起こっていなかったような気がします。
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20060720
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20060711
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20060713
安倍さんによるとまた新しい会議が出来るそうですが、中央教育審議会の二の舞にならぬ様に考えて頂きたいとおもいます。

<<普通の先生でも仕事が出来る教育制度と環境の確立>>

安倍さんの所信表明のなかて゜、教師の再試験制度が言われていますが、本末転倒の施策だと思います。
戦前の私の小学校時代を考えて見ましても、先生方が特に優れていた訳でなくて、そこらの会社員程度の能力や品性を持っていても何の問題も起こっていなかったような気がします。

今その先生の質の向上の必要が叫ばれているのは、社会環境の変化(私から言わせれば劣化)に対応するためだと思います。
私の持論ですが、戦後以来の社会の教育環境の変化に、則してなかった教育制度と、一部教師とその組織により偏った教育から偏った子供が生まれ、それが親になりまた子供を産むという、長い間の悪循環から社会と家庭の教育環境の劣化が進んできたと思います。
たしかに今の学校の教育をスムーズに進めるには、特別の 才能や人物がいると思います。
そして、そんな人はざらに居ないのは確かです。
政府の対策をそれを絶つために、私の説が正しいとすれは゛、また長い時間をかけて社会や家庭の教育環境の改善を図ろうとしているように見えます。
教員の再試験も結構ですが、それとともに即効性のある、社会とそれを形作る家庭の環境の改善に取り組まぬのでしょう。
具体的には、生徒の父兄の再教育です。


1.教育委員会主導による父兄の教育機能と権限と責任を持たせる。
これだけで昔には殆ど考えられなかった、教師の神経傷害の件数が半分に減ると思います。
それと二次的な利益として、教師の管理、監視社者から、教師の立場も守ることで、今までの教師との関係の改善にも繋がると思います。


2.メディア特にテレビによる啓蒙活動
今国民の間に健康意識が随分と高まって来ましたが、これはメディアの力が非常に大きいと思います。
考えて見ますと、父兄に対する子供の教育に関するものや、NHKの学科に関する学校放送以外に、子供達の為になるテレビの放送は殆どないのに気がつきました。
例えば子供が見て、希望が持てるやる気ができるような、アタック・ナンバーワンのようなドラマの放送など皆無のような気がします。
このようなスポーツ関係でなくて、子供が熱中するような"為になる"ドラマの放送があって欲しいと思います。
また高校出たての子が活躍しているNHKの放送などとても役立つと思います。
父兄へは子供を育てることの大切さや、いかに育てて行くかとうのノウ・ハウ番組なども、核家族化の進んでいる今喜ばれると思います。
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20060806
政府、与党、官僚の間で色々面倒なこともあると思いますが、ご活躍を祈っています。