(2006年10月27日読売新聞社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20061026ig90.htm
[高校「必修」逃れ]「受験偏重が招いたルール無視」
国の定める学習指導要領には、生徒が学ぶべき学習内容の最低基準が盛られている。中でも、全員が履修しなければならないとされているのが必修科目だ。
「受験に不必要な科目は学習したくない」。そんな生徒の要望に押され、指導要領に反すると知りながら、規定に背いた学校、教師が多かったようだ。
だが、そこで受験科目以外の教科を学ぶ必要性を、生徒に説得することが教師の役目だったのではないだろうか。「受験に不要」の理屈がまかり通れば、体育や芸術、家庭科などの授業も意義を失うことになる。
この際、実態をすべて明らかにした上で、文部科学省が各教育委員会を通じ、適切な改善指導を行うべきだ。指導要領に従い、きちんと授業を受けている生徒や保護者らに、不公平感、不信感を抱かせるような事態は避けねばならない。
現在、文科省は学習指導要領の改定作業を進めている。「国際化の進展」を重視して「世界史」が必修とされたのは1989年だ。最近は「自国の歴史・文化の理解がまず重要だ」と、日本史の必修化を求める声が高まっている。
どちらを必修科目とするかを学校ごとの選択に任せるべきだ、という意見もある。幅広い見直し論議が必要だ。
<<履修洩れの基本的な問題点>>
社説が指摘するように、国の定める学習指導要領には、生徒が学ぶべき学習内容の最低基準が盛られているし、その中でも、全員が履修しなければならないとされているのが必修科目です。
言い換えれば、将来を荷負うべき高校生にこれだけの知識を持って貰う為に、国は多額の税金を使ってるのです。
問題は厳しい受験戦争があり、公立高校は進学塾まがいの私立高校と競争しなければならない現実があります。
もう一つには、残念ながら、安倍さんの言う規範意識欠けている校長、自分自身のビジョンや見識が欠けている先生達もいるかも知れない世の中では、厳しい規則がなければ、将来また同じような問題が出るかも知れません。
<<問題解決の対策>>
そこで提案です。
1.高校の必須科目は今の大学入試センター試験の科目に入れる事。
2.その科目の一つでも一定の点数(例えば百点満点で50点)以下しか取れなかった生徒の国公立大学の入学を、その個々の大学独自の試験の成績如何に関わらず拒否すること。
3.逆にセンター試験でで、全ての科目で合格点(例えば百点満点で70点)以上をとった生徒には、何らかの形での国公立大学への進学を保証すること。
(この考え方について次のブログ参照下さい。)
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20060720
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20060910
4.私立大学に対しては、現在の私学に対する補助金を、センター試験で規定点(例えば百点満点で50点)を取った生徒の数に比例して与えること。
少し暴論ですが、何らかの形で高校での科目の学習の結果をセンター試験でチェックできるシステム考えて貰うのか゛唯一の決め手と思いますが。