普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

尖閣諸島問題と米国の関与

2010-09-27 15:13:18 | 外交・安全保障

 いつも私のブログに適切なコメントを頂いてる読者の方から昨日のこれからは一歩も退くな管政権のブログに関しても表記の問題に付いて触れるべきだとのコメントを頂きました。有り難うございます。
 表記の問題に就いて、 「武力云々はアメリカと手切れを急ぐ、ブログ主さまのご意見を尊重すれば今までのように目をそむけることができない問題でしょう。」
と言うご意見でした。
 自分の意見に対するご批判に言い訳するなどカッコ悪いことですが、コメントされた方の言われるように、当面の日本の在り方に関する大きな問題なので敢えて取り上げました。
 日本と米国の関係の在り方に就いては、06年の「その場凌ぎの政治から抜け出すために」で取り上げ、08年1月の同シリーズの石油問題と米国との関係の見直しでも取り上げ、米国との関係の見直しは素人考えでも、国の基本的な行方を決める問題で、米国だけなく中国その他の国への反響も大きいので、大袈裟に議論するべき問題でなくて、秘密の内にに粛々と進めるべきだろう。
 唯、問題が大きいからと言って世界情勢や米国の立場の変化を考えると、どちらへ進むか知れないが、惰性で米国追随のまま放っておける問題ではないと思う。
 それこそ石油問題のように、その場になって慌てふためかなくてよいように、米国との関係のあり方を研究するのにはシンクタンクが一番適した機関だと思うのだが。
と書きましたし、そしてそのアイディアの概要に就いて、その後も何度か以後のブログで紹介をしました。
 そして私の結論として「その場凌ぎの政治から抜け出すために」に米国の関係を含む諸問題を基本的且つ長期的視野で検討するシンクタンクを造ってはと言う提言をしました。
 米国の関係についてシンクタタンクのテーマとする提案の理由としては米国の抱える問題、中国の台頭など取り上げましたが、その結論、例えば米国とどれだけ距離を置くべきかなどは全く触れていません (ただ下記のように米国べったりの盲従は止めろと言う意見を持っています。)
 何故なら安全保障の問題について、日本が独自の武力で護れとか、核武装をしろなど勇ましいことを言えば、一部の人達には受けて、 (ことによると人気ブログのランキングが上がるかも知れませんが) 問題はそんな簡単なことではないことは誰でも判ることで、いくら素人のブログでもそんな無責任なことは書けないからです。 (コメントされた方もその点を指摘されていました。)
 私が言いたいのは、もし超党派のシンクタンクで日米同盟や、中国の動きの分析など、長期的視野の安全保障の在り方が出ていれば、下記のようなこともないし、仮にあってもすぐに対応できたし今後も出来ると思うのですが。
・鳩山発言で日米関係を悪化させたこと、
・マスコミが言うようにそのギャップを中国に突かれること、
・中国のごり押しにもたつくこと、
・米国のこの問題についての甘い姿勢に政府が戸惑うこと、
・昨日の私の提案(使える否かは別として)のようにお粗末な対策に限られること。
(以上は井の中の蛙の意見が通る筈はないので単なる愚痴です。)
 コメントをされた方のご意見もありますので、そのほかに私が米国と安全保障に就いてはっきり書いたのを思い出しただけ挙げて見ます。
・日本は事実上米国の軍事保護国だ。
・米国軍から血を流して護って貰うには自衛隊も血を流さねば日本は護って貰えない。 (今回の場合でもでも日本が防衛の強い意志を示さねば米国から護って貰えないと安全保障の専門家が言っています。)
・ブッシュさんのガセネタで、憲法の解釈をしてまでの自衛隊派遣にならないため、そして安倍さんが言うように主張する外交のために情報機関の設置を支持。 (昨日書いたように中国に対する情報戦の展開の提案も同じ流れです。但し何時もの悪い癖で情報戦へのマスコミの参加をまた書き落としました。)
・上記のようなことが起こらない程度に、米国とはある程度の車間距離を取る、中国とはこれより遥かに長い車間距離をとる。 (その為の情報網を整備する。)
・外交・安全保障には政権が代ってもある程度の継続性が必要。(鳥越さんたちの「普天間問題に関して政権が代わったので、方針が変わるのは当然」との発言への批判。)
 色々言い訳がましいことを書きましたので、お読み辛かったと思いますがどうぞお許し下さい。
 結局は今となっては、尖閣諸島問題は米国とは出来るだけ関係を修復し、後はオール・ジャパンで対応するしかないような気がします。

 なお、皆様方のこれまで通りの厳しいご意見、ご批判や適切なアドバイスをお待ちしております。 

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