普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

実現不能の民主党の年金改革法案

2012-02-02 15:55:06 | 健康管理・社会福祉・医療
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 私は、「本当の公務員経費削減と年金問題改革」「人口減少問題と年金」、「人口の減少・老後の生活設計が出来ていますか?」のエンリーで、人口減少問題と個人の考え方の問題を書いて来ました。
 その中でお前の言うような小手先の提案では国の年金問題は解決しないと言うご指摘を頂きました。
 白状しますと、最初のエントリーで私独自の提案に加えて、マスコミで言われている改革の実施対策として、民主党案の月額7万円の最低保障年金の見直し、厚生・共済両年金の統合、最低加入期間の短縮、年金者の救済、先のばししている払い過ぎ分の修正の実施の書き漏らしをしていのに気づき追記しようとしたのですが、私の能力不足かブログ側に問題があったのか、どうしても追記できなかったのです。
 それで改めて民主党の年金改革案と前記のエントリーで書いた私の考え方と合わせて考えて見たいと思います。
[民主党案の月額7万円の最低保障年金案の見直し]
 1日の衆議院予算委員会で、公明党が最低保障年金を導入した場合、財源として、2075年に最大で消費税率7%分程度が新たに必要になるとの、2011年3月の民主党内の試算を取り上げ、抜本改革案の詳細を早期に公表するよう求めた。のに対し、野田首相は、2013年の通常国会への提出を目指している抜本改革法案の骨格とあわせて、詳細な試算を提示したい考えを示した。
 また小宮山厚労相は、自民党の田村憲久衆院議員の「最低保障年金を満額もらえるのは、何年後からですか」という指摘に対し、2011年の民主党内の試算では、新たな制度で月額7万円の最低保障年金を満額受け取れるのは、2055年以降になること
。 (FNNニュースから)
を示したそうです。
 今年が2024年ですからこれから約30年先に満額???
 10年先さえ判らないのに。
[民主党案に対するツイッターでの政治家や評論家の批判]
・年金の掛け金をきっちり払っていてもいくら貰えるかわからない状況になってるのに、掛け金を払っていない人に月7万円保証するってどう考えても無理じゃないの?
・民主党マニフェストの看板政策。政権について2年半経っても内容を示せない。「こんなのあったらいいな。」のドラえもんの世界。民主党がドラえもんがいない現実に気がつくのはいつか?
・原理主義者岡田副総理が与謝野氏が苦労して封じた「最低保障年金」の封印を解いたのが大チョンボ。解かれた封印は民主党を麻痺させる。自業自得だが。

 これで思い出しました。
 学級崩壊などについてのマスコミの教育問題の責任の追求です。
 最初は政府→教育委員会→校長→教員→そして安倍政権となって最後にモンスターペアレンツの発生とうもあり最後は家庭となって責任者探しは終わりました。 (ここでは何故か日教組の責任はネットでは言われて居ましたが、マスコミでは殆ど出ませんでした。)
 そして民主党政府の出現です。
 子供を育てる責任は家庭でなくて社会や国が育てるべき。
 それも社会党や日教組並みの悪平等の一律の子供手当て支給、野党が金もないのに所得制限を付けるべきと指摘しても、制限無しを固守。
 肝心の若い女性からは出産・育児関係の施設の充実を優先してくれとの声
 同じ支給するのなら、例えば子供一人目→1、二人目→2,三人目→3などにすれば良いのに。
 民主党の年金改革案も子供手当ての同じ考えのようです。
 個人の問題点から、企業の問題点を潰して始めて國がどうすべきか考えるべきなのに、いきなり無年金者に月額7万円を国が払うという、悪平等の思想。
 財政に余裕がある時は考えられても、今の状態ではできなのは当然で、民主党が野党の要求に対して試算を出来ないのもこの基本的な考えから間違っていると自分達でも気がついているからと思います。
[私の民主党案に対する提案]
野党からの提案もありますが、もし政権野党の民主党案の改正案を考えて見ました。
・親が子供を育て、成長した子供は親を支えると考えが年金制度の基本的な目的の一つであることを周知する
・肩車型の年金体制にならないように、少子化の急激な進行を防ぐ対策を講じる、例えば出生率2を目指す
・先ずやるべきは生活保護者も含めて金額は別として該当者全員に年金の掛け金を掛けて貰う。 
・余程特別な人を除いて掛け金を払わない人には年金を支給しない。
・最低加入期間の短縮
・年金掛け金の半分負担を逃れるための不正をした企業には、受給者の生涯年金支給額を負担させる
・共済年金受給者・高齢者の既得権をなくす
・以上のこと出来るだけやった後で止むを得ない分は税金を投入する
などが考えられます。
 低所得者に掛け金を減額してでも必ず支払わせることで、無年金者への月額7万円の國の負担を少しでも減額すると共に、該当者は総て掛け金を支払うのを当然と考えるようにすべきです。
 また支払い能力があるのに、払わなかった人は個人の責任として、原則としては一銭たりとも支払いすべきでないと思います。
それよりもツイッターでどなたかが言ったように、「こんなのあったらいいな。」のドラえもんの世界。民主党がドラえもんがいない現実に気がついて、政権与党として総てのマニフェストを現実的なものに作り直すべきと思います。

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