普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

石原新党は何をめざすのか

2012-10-27 10:56:54 | 政策、社会情勢
・石原さんの3極連合・連立が失敗すれば喜劇の主人公になる・公務員制度改革に絞っての安倍自民党を含む連携を
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日本経済新聞はその社説石原新党は何をめざすのか の中で次のようなことを書いています。
・石原郎知事が都知事を辞任し、新党を結成して国政への復帰をめざす考えを明らかにした。次期総選挙に向け、たちあがれ日本を母体に保守勢力を結集し、民主、自民両党に対抗する第三極をつくるのが目標のようだ。
・問題は、新党が何をするためのものかということだ。どんな政治理念のもとに、どのような政策を実現しようとするのか、という点を明確にする必要がある。
 焦点は、日本維新の会などとの連携による第三極の結集だ。選挙の争点になるとみられるのが(1)原発政策(2)消費税(3)環太平洋経済連携協定(TPP)――の3点だが、経済・財政、安全保障の基本的な方向での一致が必要だろう。
・哲学者のヘーゲルは「国家の大変革は、2度くりかえされるとき、人びとに正しいものとして公認されるようになる」「最初は偶然、2度目は現実」と書いた。マルクスはこのくだりを念頭に置き、歴史は2度現れる、1度目は悲劇、2度目は喜劇、と言い直した。
 石原氏の2度目の国政挑戦が変革につながるのかどうか。悲喜劇にならないためには理念による結合が求められる

 日経新聞の指摘は直ぐに出てきました。
 産経新聞の石原新党・維新・みんな 「第三極連合」、険しい政策一致の報道です。
 石原氏は記者会見で、「政策が違うとかじゃないんだ。大眼目は官僚支配を壊していくことだ。原発をどうするとか、消費税をどうするとかはある意味、ささいな問題なんでね」とも述べ、大同団結を呼びかけた。
石原さんの目指す各党の対応
・たちあがれ日本:「政策が違う」「譲歩しすぎたら政党の意義がなくなる」との声が続出
・維新の会:橋下氏:「石原氏と一致していると言えないところは、エネルギー政策と憲法だ」としながらも、「憲法改正をしなきゃいけない思いは同じだ。憲法問題が連携の支障にはならない」
 維新幹部は;「(橋下氏が)石原氏を心の中では尊敬しても政策の中身が違えば違うと言うしかない」と言い切った。
みんなの党:渡辺氏;「消費増税を容認するのであれば話にならない。基本政策も政治理念も違うと政界再編の対象にはならない」と否定的な姿勢を示した。
[私の意見]
 各党の政策が違うのは当然です。
 総ての政策が同じなら(石原さんと小沢さんのように)人間関係でどうにもならない時は別として合体すべきで、それでも別の党を維持すると言うのは何か別の人には言えない理由があるのでしょう。
 やはり自民党と公明党のように大筋で合意すれば共同した行動を取るのが大人の政党だと思います。
 石原さんの言う大筋は「政策が違うとかじゃないんだ。大眼目は官僚支配を壊していくことだ。原発をどうするとか、消費税をどうするとかはある意味、ささいな問題なんでね」の言に従えば、官僚支配を壊すことです。
 この線で言えば昨日も書いたように、橋下さんが今まで大阪府・市でやって来たことですし、渡辺さんがみんなの党を作ったのも公務員制度改革推進のためですから反対する理由はありません。また彼の言うように「消費税増税をする前にやることがある」というその一つは公務員制度改革の筈です。
 石原さんも連合でも連携でも良いと言っていましたが、連携なら公務員制度改革に石原新党、維新の会、みんなの党も連携出来る筈です。
 また同制度改革の元祖の自民党の安倍さんもいます。
 自民党も加われば石原さんの目指す官僚支配を壊すのに永田町・霞が関を動かす大きな勢力になります。
 石原さんも80歳と言う年齢から考えれば、その他の政策や既設の二大政党の対抗勢力を作るには時間がかかります。
 公務員制度改革なら、そしてもし安倍自民党が参加すればここ2~3年である程度の道筋ができる筈です。
 問題は石原さんが急に国会議員や都知事を辞めたように、各党の対応に腹を立てて総て投げ出すことです。新聞やテレビでも報道していましたが、突然の記者会見で前述の「立ち上がれ」の対応に腹を立てて、同党員への憤懣をぶちまけていました。
 これでは日経が心配していたように、石原さんが喜劇の主人公として笑いものになるだけです。
 勿論石原さんもそんな分かりきったきったことにならぬように頑張ると思いますが、やはり(今朝のテレビで石原さんの代弁をしていた)猪瀬さんのような粘り型の補佐役がいるような気がします。
 昨日も書きましたが、石原、安倍、渡辺、橋下各氏と折角役者が揃っているのに、積年の問題の公務員制度改革のチャンスを潰すのは日本として勿体ないような気がします。
 誰か石原さんが「孤独のドンキホーテ」にならぬようにサポートする補佐役はいないのですかね。
    
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2 コメント

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北九州大変ですよ。 (くみ)
2012-10-28 00:27:55
北九州瓦礫問題で 燃やされてるそうですが 知事さんは 反対され 市民も 反対されてられて 市長様が 勝手に決めて燃やされてます。 市民は HEPAフィルター等 粉塵フィルターを つけてほしいと お願いされ要請を 書いたそうですが 細野豪志に事務所は 無視されてるようです。国は 海外まで行って 放射線物質の 怖さを ご丁寧に 教わって帰ってきてます。それを 活用されないで 反対の事を されてます。おじ様が 福岡なので 取り急ぎ お知らせいたしました。 m(_ _)m ご注意下さい。市民と 知事様の味方に なってあげて下さい。m(_ _)m
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石原新党 狙いは宏高(ひ弱なボン)の救済 (B)
2012-11-01 16:40:41
日刊ゲンダイ一部抜粋
http://gendai.net/articles/view/syakai/134837


 石原は27日、新党結成構想について「いくらでも協力する」「東京よりも国家が大事だ」と言い、国政への復帰に意欲を見せた。今年で傘寿を迎える面倒くさがりが「なぜ?」と思ったら、「打って出ざるを得ない理由がある」ようだ。石原都政に詳しい関係者がこう言う。
「ズバリ、09年の衆院選で落選して浪人中の三男・宏高(47)の救済です。同じ選挙区(東京3区)の民主党・松原仁が野田政権で国家公安委員長になったため、『大臣相手では勝ち目がない』と、石原ファミリーは焦っている。とくに息子の将来を案じる典子夫人が、『なんとかしてあげて』と石原知事に猛プッシュしているといわれる。自民党から出馬する宏高を石原新党が推薦するシナリオです」
 都知事の立場では応援しにくいが、党首になれば気兼ねなく宏高を援護できるというわけだ。
 この老人の政治私物化にはもうウンザリだ。
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