昨日の「政党、内閣の支持率とは」の投稿に早速以下のようなコメントを頂いた。
せっかく選んだ首相には、見守りながらも有る程度信頼を置き、一定期間のフリーハンドを与えておかないと、出来ることも出来ないように思います。
まったくそうだと思う。
それで今日は何度か書いたが表記のように、如何にすれば支持率が上げられるを考えてみた。
<<内閣支持率の低迷の最大の原因>>
1. 「美しい国」の理想と小泉内閣が残した現実との背離と小泉内閣の政策の踏襲の矛盾→それが国民に与える安倍さんへの頼り無ささの感情が最大の原因だとおもう。
<「美しい国」から離れた現実>
勿論、日本には良い所も多いが、下記のように、思いつくまま並べてみれば、どう考えても日本が美しい国とは言えない現実もある。
「美しい国」の夢と現実
家庭の現実
企業膨張に伴う核家族化、単身赴任、長時間残業や共働きで親子接触の時間減少、離婚、家庭内暴力や家族間殺傷事件の増大、学校の荒廃の原因となる躾け欠如、自由、権利、義務を履き違えた父兄の発生、少子化による子供社会の縮小または学校以外での消失
社会の現実
コミュニティーの崩壊、孤独死、凶悪事件、少年の非行、自殺の増大、格差社会の発生と拡大、ニートの発生、ホームレスの増大、特別処置廃止という名の増税
学校の現実
学級荒廃、いじめとそれに伴う自殺、学力低下、異常行動を起こす教師、教育格差の増大傾向、判らぬ父兄の対応に悩む教師、教育予算の削減、特定の思想を持つ教師集団の活動、事務量の増大、教師の孤立化
企業の現実
企業の倫理観の消失、特に企業活動による社会貢献の考えの消失、企業膨張に伴う転勤により核家族化を促進、長時間残業、単身赴任などによる父母を家族から引きはなし、金儲け主義により社会に拝金思想を拡大、派遣労働者法による格差社会の発生、下請業者いじめ
2.彼の言う 「主張する外交」、独自の情報機関の設置、再チャレンジの社会、などから想像すると明らかに、小泉さんとは違った方向へ向いているような気がする。
然し、これも彼の良い所だろうが、小泉さんの下で官房長官をしていた立場を考えてか、小泉さんとは違う事をはっきり言わないので、1.で書いたような何となく議論の矛盾と力不足の感じを国民に与える。
<<支持率向上策>>
安倍内閣支持率低下の原因
1.安倍内閣と小泉内閣は全く別のものだ、自民党も小泉さんの時とは別の方向を目指すとはっきりさせる。
復党問題で同じ処置をしても、その時、はっきりと自分は小泉さんと違うと言っておれば、小泉さんの独裁的手法に首を捻っていた国民からの支持率は必ず上がったと思う。
2.「美しい国」建設の基本理念からから振れずに全てのことを判断する。
例えば、ホワイト・カラ-・エグゼンプションなどの経団連の申し入れなど、この方針があれば受け入れられないはず。
最大、最強の支持団体の経団連との対応を誤らないように、現場に詳しいブレーンを置く。
3.法案を提出する度に、それが「美しい国」の形成にどれだけ繋がっているか、もっと具体的に国民に周知する。
4.多くの諮問機関と政府機関の調整能力があり、与党内からの不当な圧力に対抗出来る、肝の坐った副首相的な有力者(例えば平沼さんの様な)を閣内に入れる。
これで、次期総裁選でその人から負けるか知らぬなどケチな考えを止める。
仮にその為に負けても次に安倍さんがカムバックすることが日本のためになる と思う 人も多いはずだ。
5.能力が不足か、不適切な発言する閣僚に対する指導を厳しくする。
場合によっては思い切り更迭する。
6.現場主義に徹する。現場に強いベテラン(議員、教育現場、2.のような民間からの)を置く。
経団連の言う「ホワイト・カラ-・エグゼンプション」など、実は「美しい国」とは反対の方向に向かう、「残業代廃止法」だとは、会社の現実を知っている人なら直ぐ気がつく筈だ。
7.小泉さんの非情さと拘りを、安倍さんなりに取り入れる。
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私個人としては、安倍首相にはこれまでの首相経験者では見たことのない種の「実直さ」と「頑固さ」が同居しているような印象を持っています。
今年の参議院選挙にポイントを置いた支持率対策よりも、開き直って、もっと長いスパン(次の衆議院選挙ぐらいを見据えた)での中央突破を頭においていただきたいと考えています。
そうすれば自然に、安倍首相の持っている小泉前首相とは違った良い物が、有権者の目に見えるようになり結果として支持率も上がるのではないでしょうか?
今後ともよろしくお願いいたします!