今日7日は立冬(りっとう)。立冬は、二十四節季の第19。初めて冬の気配が現われてくる日。『暦便覧』では、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明している。暦の上での冬は、立冬から、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒、立春までの期間だそうだ。
しかし実際はまだ秋らしい気配で紅葉の見時はまだ遅い。我が家の小さな庭にも何本かのもみぢを植えているが、大部分の葉はみどりのままだ。しかし、関東地方では木枯らし1号が吹いたという。
これから師走にむかうが寒さもだんだん厳しくなることだろう。「モズの高鳴き75日」と霜の降りる日を知らせることばあるが、阿蘇地方では既に初霜がみられたとニュースにでた。平地ではまだ霜を見ていない。
老人にとって、冬の寒さは夏の暑さより厳しく感じるものだ。またこの時期はインフルエンザの流行期でもある。
今年2月、インフルエンザで40℃を超える高熱をだし意識を失いかけ、深夜、救急病院のお世話になった。
熊本市では65歳以上の高齢者にインフルエンザの予防注射を無料で行っていて、私たち夫婦も欠かさず予防注射を受けている。私は昨年10月のはじめに予防注射を受けていたのだが、その効果はなかったようだ。
「インフルエンザの最盛期は1月から2月にかけて、少し予防注射を受けたのが早かったようですね。」と救急病院のドクターがおっしゃった。付き添ってきた“うちの奥さま”にも「予防注射は受けられましたか」と尋ねられた。奥さまが「12月の終わりに受けました」と答えると、ドクターは「ぎりぎり間に合ったようですね」と安心されたようだ。
予防注射もただただ漫然と受けるだけではだめ、予防注射に限らず、何事もそのタイミングが大切なことをインフルエンザが改めて教えてくれた。