秋も深まり山の紅葉もだんだんと街へ降りてきた。熊本は森の都、緑深い町だが、秋の深まりとともにイチョウの葉が黄色く色づいてきた。町は夏のみどりから黄色にこの時期一変する。市木にも指定されている大きなイチョウ、お城や動植物園、小さな公園や神社、お寺と、いたるところで見かける。市電の通る道路の脇や国道沿いでも沢山のイチョウをみることができる。
熊本城は別名”銀杏城(ぎんなんじょう)とも呼ばれておりイチョウの木の多さには驚く。体調を崩し朝の散歩は出来ずにいるが、今日の暖かい陽気に誘われ町に出た。愛用のデジカメラで何枚も写真を撮った。
道路に落ちた枯れ葉は正に黄色の絨毯
特徴のあるイチョウの黄葉は人々の心を和ませてくれるが。銀杏の実もおいしい季節。櫛に差してんぷらにした銀杏の実は、秋の夜長の我が家の食卓を賑わせてくれる。
イチョウ(銀杏、公孫樹、鴨脚樹)は、裸子植物の1種。裸子植物門イチョ網の中で唯一現存している種であり、そのため生きた化石と呼ばれる。昔からイチョウは世界中いたるところに分布していたが、大氷河時代にはほとんど絶滅した。5万年前頃には中国南部に散在する谷間でほそぼそと生きながらえていたという。
その後人為的な移植により現在は世界中に分布しており、年平均気温が0 - 20℃の降水量500 - 2000mmの地域に分布している。
冬が間近に迫る中で、この素晴らしい秋の黄葉をながめられる幸せ。人生なんとすばらしいことだろう。