今日は、 統一地方選前半の道県知事と道府県議、政令指定市の市長と議員の選挙の投票日。だが何だか気が進まない。
自分の住む投票区の市議定数は10、これに対し立候補者は10人で無投票区となっている。告示があった日に全員の当選が決まってしまった。これまでの選挙で棄権したことは1度もないのに今回の市議選では投票権がないのだ。残念でならない。
まして、「今回の選挙の平均の投票率はそれぞれ過去最低となる見通しだ」と、マスコミは予想している。道府県議選での立候補者数も過去最低を記録したという。その原因は、候補者、政策ともに選択肢が限られ、有権者の多くが選挙に関心を持てないまま棄権に回ったとみられるとある。そこには人口減問題や景気回復の遅れに直面する地方政治の深刻な構造問題があり、投票率の低下は、国民の鬱積した政治不信の表れだとも指摘されていた。
投票に行くか行かないか、お昼過ぎまで迷っていたが、外は暖かいよい天気。市の伝統工芸館で人吉の有名な陶芸家“久保田烈工さん”の展示会が開かれていることを思い出した。久保田さんは青白磁で名をはせ、全国の工芸展や陶芸展で数々の賞をいただいている。
投票に出かけることにやっと決めた。そのついでに(ついでと言ったら叱られるだろうが)、展示会に顔を出すこととしょう。少し気持ちが楽になった。訪れた展示会で白磁の湯飲みを2個買った。
伝統工芸館は熊本城の不開(開かず)門のすぐ近く。展示場を出てからの思いつきで熊本城を見物した。若葉が美しい。天守閣前の広場は大賑わい。「熊本城武将隊」の演技に大きな拍手が沸いていた。コスプレの全国大会も開かれている。集まった沢山のコスプレ族はディズニーランドを思わせる。外国人の観光客も多くとても楽しくなった。気の進まぬままの選挙の投票だったが、夢のような1日に変わり“うちの奥さま”と思わず顔を見合わせた
さて、選挙の結果はどうなっただろう。急に気になってきた。