朝起きて玄関をあけると涼しい風が吹いてきた。広い青空に飛行機雲が1本。こんなに早くこの飛行機どこへ飛んでいったのだろう。気も心もなんとなく軽く清々しいきもちになった。よし今朝の散歩のコースは変えてみようと、初めてのコースに挑戦することとした。
熊本市の水道水はすべて阿蘇の伏流水を使った地下水だ。蛇口を開けて出る水はまさに天然のミネラルウォーター。その美味しさはどこにも負けないことだろう。
その水源の一つが八景水谷(はけみや)公園の湧水池。熊本の水遺産に指定されている。
八景水谷はわが家からは約3㌔のところにある。だが、そこへ行くには交通量の多い国道3号線を横切らねばならない。昨年8月自動車事故に遭ってからすっかり臆病になってしまったわたし、朝の散歩コースはできるだけ交通量の少ない静かな道を選んできた。八景水谷までの歩く距離はいつものコースとあまり変わらない。
今日の散歩は八景水谷公園にしようと決めた。いつものコースとはまったく目にうつる景色が違う。よその町へきた感じがする。いや旅行している感じかな。
公園のそばの大きな楠の木の若葉はあざやかな萌黄色。グランドを取りまく花の散った数本のサクラの木の緑の若葉と、その下に広がるグランドの芝生のみどりは素晴らしいコントラストを描いている。
横を流れる坪井川の河川敷には沢山のこいのぼりが立っていた。男の節句ももう間近。
カメラのシャッターを切りながら、今朝の散歩をやっと終えた。