団地の中の小さな公園に、「なんじゃもんじゃ」の白い花が満開の時期を迎えている。
「なんじゃもんじゃ」の花とは変わった名前。ご存知ない方も多かろう。「なんじゃもんじゃ」は、見慣れない立派な植物、怪木や珍木に対して地元の人々が付けた愛称のようだ。
明治時代、東京の青山練兵場(今の明治神宮外苑)の道路沿いに、このなんじゃもんじゃの木があり、名前がわからなかったので 「何の木じゃ?」とか、呼ばれているうちにいつのまにか「なんじゃもんじゃ?」という名に変わったとある。
団地の中の小さな公園に咲く「なんじゃもんじゃ」の花は、4つに深く裂けた長さ1.5〜2.0cmの白い花を樹冠全体につけた非常に美しい花だ。 付近によい香りを漂わせている。
「なんじゃもんじゃ」は「ヒトツバタゴ」を指すことが多いそうだ。「ヒトツバタゴ」は高さ15m、径70cmにも達する落葉高木。台湾や中国大陸に分布し、日本では上対馬町鰐浦一帯と木曽川流域にのみ生えるそうだ。
鰐浦では入江を囲む山の斜面に多く、花の時期ともなると静かな海面を真っ白に照らし出す。この様子から地元ではウミテラシとも呼ばれ、昭和3年(1928年)に「ヒトツバタゴ自生地」として国の天然記念物に指定されている。
熊本で花を見ることができるのは、この団地と市内中心部に近い信愛女学院の玄関前の広場だけ。暇を見てぜひご覧いただけたらと、少しだけ自慢したくなった。
(参考) 交通センター33番のりばから、高平南公園行きのバス終点で降りる。すぐ近くの北公園に咲いている。