土曜日に終わった「マー姉ちゃん」は、主人公の妹が長谷川町子さん、その作品の「サザエさん」にはジュリーも登場しています。J友さんから、以前にこんな記事が有りましたねとメールをいただき、そうそう!と思い出しました。『ジュリー「存在自体が芸能史の大事件」』 2015年に紹介した記事ですが再び。
「サザエさんをさがして」という、昔の連載した「サザエさん」の作品から、掲載された当時の世相を読み解くコラムです。
1968年3月2日、朝日新聞朝刊に掲載された「サザエさん」
※記事の全体(朝日新聞、土曜別版be)2015年6月13日
掲載されたのは2015年6月の朝日新聞別版Be。この記事を読んで嬉しくて、be会員の私は感想を送ったら、翌週の編集後記に掲載されました。「ファンからの熱狂的な声が集まりました」私以外の方からも沢山の声が集まったんですね!(^^;
土曜日に終わった「マー姉ちゃん」は、1979年の放送当時には視聴率40%越えだったそうです。時計代わりと言われたとはいえ、当時の朝ドラ人気のほどがわかります。
主演の姉を演じた熊谷真実さんは当時19歳と若く、妹の漫画家・長谷川町子を演じた田中裕子さんは23~24歳で、年齢が逆だと、当時は話題になっていたとtwitterを見て思い出しました。熊谷真実さんは30代を演じていた時には、その実際の若さを感じさせない演技でした。
しかし、今と昔のドラマの作りの違いというのか、価値観の違いというのか、43年後の令和になると、このドラマは私には煩すぎました。
何かというと家族に他人まで家に大勢集まって、ギャーギャーギャーギャー。つまらんことに、すぐに大声で怒鳴る、掴みかかる全く人の話を聞かない、おっさん達。些細なことを大袈裟に騒ぎ立てる家族。婆さんにおばさん連中は、なぜそこまで他人の家族に肩入れするのか、気色悪かったわ。すぐに目を回す3姉妹。自分は働きもせず、金もないのに勝手にバンバン寄付するお母様。(-_-;) どの人物にも全く共感できなかったわ。
ウザイ、ウザすぎる。どないかしてくれんかと呆れながら見ました。やめればいいのにね、ついつい習慣で('_') あまりに戯画化されすぎの登場人物。。 ああ、そうか「サザエさん」は漫画やった・・ 山口崇さん演じる三郷さんだけが、穏やかで優しかった。
twitterではどんな評判だったのかと検索したら、面白かったという人もいたけれど、概ね私と同意見でした。当時とは時代が違うのね。
で、実際の長谷川家はtwitterによると、末娘さんは今もご存命ながら、お姉さんらとは絶縁したのだとか。わかるわ、あの近すぎる関係に息が詰まったんとちゃうやろか・・・
以下はtwitterより
1979年放送朝ドラ #マー姉ちゃん その後、
1992年長谷川町子72歳で死去
洋子は毬子から絶縁されており連絡されず
姉妹社解散
2012年マー姉ちゃんこと毬子、94歳で死去
末妹の長谷川洋子さんは2022年97歳でご存命。
男手なしの女所帯で社会的成功を治めた一家というのは、1979年当時でも珍しかっただろうし、それだけでも世の励みになったんでしょうね。そして周囲から協力者を呼び込む、はるさんの「分かち合い精神」が、病気と言われつつも世知辛い現代への批判として描かれていた。
以上の考察に、そうなのか~と納得ができました。女性家族だけで成功を掴んだ長谷川家。
そして、母親のはるさんの寄付金病ですが、前川清さんのお母様がキリスト教徒で、寄付をするのが大好きで、前川さんからお金をくれくれとせびっていたとか。はるさんと同じ、それが「分かち合い精神」なのか。しかし、前川清さんならお金は持っているけど、金がないのに寄付する はるさんには「やめろ!!」と言いたくウズウズムカムカ、毎回気色悪くなったわ(-_-;)
これで朝からのウズウズムカムカから解放されます、あ~良かった(-_-;)