夏目漱石の作品を読んだ。「門」です。これは既に読んだ「三四郎」、「それから」と合わせて夏目漱石の前期三部作となっている。「それから」は、親友からその妻を略奪して親友と親族から絶縁されて終わっていた。「門」は登場人物が「それから」と全く別人になっているが形としては続編ということで親友から妻を略奪したその後が書かれている。しかし、それがはっきりとわかるのは結末近くになってきてからで、序盤ではそれがぼかされているので読者には非常にわかりにくい。序盤ではそれが、わからないので単なる遺産相続の縺れの物語になっている。文学の専門家に「門」は評価されているかもしれないが、読者無視の駄作だとこの小説は私は思います。終盤の寺での修行体験などは取ってつけたようなもので、略奪愛について書くなら序盤と終盤を逆にしないと読者にはわからないと思います。期待して読んだ夏目漱石の前期三部作であったが、全然の駄作でがっかりしました。三島由紀夫の「豊穣の海」四部作の足元には到底及ばない愚作としか言いようがありません!
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