電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

座り続ける生活と老後の健康

2024年02月29日 06時00分07秒 | 健康
在職中から、椅子に座り続けることは健康に悪いので、ときどき立って歩きなさいと言われていたものでした。仕事の中身にもよりますが、だいたい一時間もすれば飽きるしくたびれるし、休憩を兼ねて手洗いに立ったりお茶を淹れたりしていたものです。

この件に関して、「仕事中の座位時間と健康リスク(台湾の疫学データ)」というブログ記事(*1)に興味を持ちました。JAMA Network Open 誌に投稿された論文に基づく紹介記事で、おおむね次のような要旨です。

  • 調査対象は、平均年齢39.3歳、481,688名、平均観察期間は12.85年
  • 殆どの時間座って仕事をしている人は、殆ど座って仕事をすることがない人と比較して、総死亡リスクが1.11倍、心血管疾患による死亡リスクは1.34倍、それぞれ有意に増加
  • 座る時間とそれ以外の時間を繰り返して仕事をしている人は、総死亡リスクに有意な増加はない
  • 仕事中の座位時間が長く運動習慣もない人が、1日15〜30分の運動習慣を身につけると、座位時間は同じでも総死亡リスクは増加しない

ということだそうです。

うーむ、とくに短時間の運動習慣の有効性というのは、たいへん興味深い知見です。長くデスクワークを続け、座り続けることを苦にしないというか、そういう習慣を持っている人が、退職後数年でガタガタと健康を害する例をかなり見ていますので、大事なポイントだなと感じます。季節は春、そろそろ畑仕事に取り組む季節です。こんどは「体を動かす」という観点で受け止めてみましょう。

(*1): 仕事中の座位時間と健康リスク(台湾の疫学データ)〜「北品川藤クリニック院長のブログ」より


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