プラチナ万年筆で発売している廉価万年筆プレッピー(Preppy)で、同社の古典ブルーブラック・インクを試してみたいと考えました。古典ブルーブラック・インクというのは、酸と鉄(II)イオンを含むもので、青色の染料のせいで筆記時には青く見えますが、鉄(II)イオンが空気酸化されて鉄(III)イオンになり、これが没食子酸などと反応して黒く変色し固着する、という仕組みではなかったかと思います。粘度を調整する等の目的で、タンニン酸なども加えるようですが、昔は耐水性・耐光性が重視され、インクと言えばこの古典ブルーブラックが主流だったはずです。
いつのまにか筆記具の主流はボールペンに移行し、詰まりやすく扱いの難しい古典ブルーブラック・インクは次第に使われなくなり、染料インクに変わっていきました。パイロットもセーラーも、というわけです。ところが、国産ではプラチナが依然として古典ブルーブラックを販売し続けているとのこと。では、その色と変化、書き味を試してみようと、同メーカーで唯一持っている万年筆「プレッピー」をご指名、という経過です。
もともとこのプレッピーは、黒インク・カートリッジで使っていたものです。インクを使いきったので、水洗いしてブルーブラックのカートリッジに替えようと思ったのですが、なぜかプレッピーは水洗いがスムーズに進みません。インクがなかなか水中に出てきません。どうも、ペン軸が普通の構造ではないのでは?と疑ってしまいます。
そんなわけで、中途半端な洗浄になってしまったためでしょうか、どうもインクフローがよろしくない。乾燥も遅く、水分が残っているのか色も薄く感じます。ペン先の細さ(0.3mm)のせいかと思っていましたが、どうもそれだけではなさそうです。プレッピーで古典ブルーブラック・インクを試すには、根気強く使ってみる必要がありそうだ、と覚悟を決めて、辛抱強く使いつづけました。インク・カートリッジが半分ほどの残量になったころには、色の水っぽい薄さもなくなり、本来のインク特性とみなしてもよかろうと判断しました。
で、プレッピーで使ってみた古典ブルーブラック・インクの特徴は:
(1) 色の点からは、青が強めのブルーブラックだと感じます。
(2) ペン先の細さもあるのでしょうが、パイロットと比較すると、インクフローは渋い傾向です。
(3) 各種の用紙に使ってみて、裏抜けしにくい傾向は長所だと思います。
(4) 細字なのにインクが乾くのに時間がかかる傾向があり、書いてすぐにノートを閉じると、反対のページにインクが写ってしまいます。
なるほど、万人向けとは言いにくいが、確かな長所を持った個性的なインクです。うっかり放置すると詰まってしまう可能性があり、高価な万年筆をおシャカにする危険なインクですが、プレッピーのような廉価万年筆との組み合わせであれば、使ってみてもよいかと考えました。とくに、裏抜けするコクヨのドット罫線ノートには、古典ブルーブラック・インクを入れたプレッピーを専用ペンにしてしまうのが良いようです。
いつのまにか筆記具の主流はボールペンに移行し、詰まりやすく扱いの難しい古典ブルーブラック・インクは次第に使われなくなり、染料インクに変わっていきました。パイロットもセーラーも、というわけです。ところが、国産ではプラチナが依然として古典ブルーブラックを販売し続けているとのこと。では、その色と変化、書き味を試してみようと、同メーカーで唯一持っている万年筆「プレッピー」をご指名、という経過です。
もともとこのプレッピーは、黒インク・カートリッジで使っていたものです。インクを使いきったので、水洗いしてブルーブラックのカートリッジに替えようと思ったのですが、なぜかプレッピーは水洗いがスムーズに進みません。インクがなかなか水中に出てきません。どうも、ペン軸が普通の構造ではないのでは?と疑ってしまいます。
そんなわけで、中途半端な洗浄になってしまったためでしょうか、どうもインクフローがよろしくない。乾燥も遅く、水分が残っているのか色も薄く感じます。ペン先の細さ(0.3mm)のせいかと思っていましたが、どうもそれだけではなさそうです。プレッピーで古典ブルーブラック・インクを試すには、根気強く使ってみる必要がありそうだ、と覚悟を決めて、辛抱強く使いつづけました。インク・カートリッジが半分ほどの残量になったころには、色の水っぽい薄さもなくなり、本来のインク特性とみなしてもよかろうと判断しました。
で、プレッピーで使ってみた古典ブルーブラック・インクの特徴は:
(1) 色の点からは、青が強めのブルーブラックだと感じます。
(2) ペン先の細さもあるのでしょうが、パイロットと比較すると、インクフローは渋い傾向です。
(3) 各種の用紙に使ってみて、裏抜けしにくい傾向は長所だと思います。
(4) 細字なのにインクが乾くのに時間がかかる傾向があり、書いてすぐにノートを閉じると、反対のページにインクが写ってしまいます。
なるほど、万人向けとは言いにくいが、確かな長所を持った個性的なインクです。うっかり放置すると詰まってしまう可能性があり、高価な万年筆をおシャカにする危険なインクですが、プレッピーのような廉価万年筆との組み合わせであれば、使ってみてもよいかと考えました。とくに、裏抜けするコクヨのドット罫線ノートには、古典ブルーブラック・インクを入れたプレッピーを専用ペンにしてしまうのが良いようです。
BBインクを調べている時に拝見し、気になる記述がありましたので投稿させていただきます。
そのプレピーにお使いになられたのは、インクボトルから移注したプラチナBBインクではなく、プラチナBBカートリッジなのですね。
プラチナBBカートリッジに使われているBBインクは含鉄インク(つまり、いわゆる古典BBインク)ではなく、BBと発色を似せただけの染料インクだという話しなのですが、ことはご確認されておられるのでしょうか。
更に調査を進めていったところ、ボトルとカートリッジが異なるメーカーはプラチナではないことが分かりました。
ワタシの記憶違いでした。スミマセン。
実は、プレピーは黒とBBとそれぞれ03を二本持っています。プラチナ製品は(インクの発色を含めて)どうもワタシのセンスに合わず、センチュリーブルゴーニュBを買いましたが、それ以来興味が失せています。ただ、プレピーは万年筆形式のサインペンとして具合よく日々の仕事に使っています。
BBインクは含鉄はペリカンを、それ以外にパーカー、ウォーターマン、セーラージェントルを持っていて、パーカー&ウォーターマンも含鉄だと思い(実は違うことが分かりましたが)非含鉄BBで発色の似ているインクを探していたところでした。
確かにプラチナカートリッジBBも含鉄でしょうね。今、ペン先の汚れを拭き取ったら、ペン体のコーティングも一緒に取れました。
で、このプレピー。ペン芯の素材性能もさることながら構造も独特のようです。他のメーカーのペン芯に比べると、フィンの間隔が狭くフィン自体の厚さも薄い。同じようなペン芯構造をしているラミーに比べると、ほぼ全周にわたっているフィンの、切れ目や区画の入れ方に違いがある。これが何を意味しているのか本当のところは分かりませんが、想像すると、プラチナインクに最適化している(水洗浄を想定していない)のではないかと考えることができると思います。「インク色を変更するな(洗うな?)」と書いてありますし。なにせ(税抜き)¥200ですからねぇ。
PreppyのBBを2本購入して愛用しております。
200円の万年筆にコンバーターはどうかと思ったのですが、スケルトンボディから除くゴールドが意外とマッチしています。
コンバーターを付けたものには、プラチナの古典BBインクを入れ、もう一本はカートリッジの純正BBインクで使っています。
書き心地は結構違って、ボトルインクの方がインクフロー良く、線は太めになります。書きやすいので普段のメモ用にしています。
カートリッジは、線が細いので手帳用にしています。
コンバーターを付けた方は、補充時にどっぷりインク瓶に入れたせいでコーティングが完全に剥がれてしまいました。
Preppyを洗うときですが、ペン先を引っこ抜いたら多少洗いやすくないでしょうか。それでもペン軸の中のフィン部分は中々洗い難くはありますが。
それからPreppyのフィンの構造は、直液式のサインペンから来ているのかもしれないと思います。Preppyにはサインペンや蛍光ペンタイプもあるので。