電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

実りの秋・その2〜リンゴ「紅将軍」を収穫する

2024年11月02日 06時00分36秒 | 週末農業・定年農業
好天に恵まれて、リンゴ「紅将軍」を収穫しました。この品種は「ふじ」の早生種のような位置づけで、ほぼ2週間〜1ヶ月早く食べられるリンゴです。味・香りともに「ふじ」の系統で、かなり保存性も良好です。



矮性の樹が2本だけですので、収量もコンテナ1〜2個分しかありませんし、剪定も管理も不十分で、まあ正直に言って出荷できるレベルには達していません(^o^)/ したがって、自家用および親戚に送る程度で、ごく内輪で好評をいただいているという状況です。




反射シートを敷けばもう少し色づきが良くなるのですが、出荷もしないし、見た目の問題なので作業の優先順位が高くなりません(^o^)/ むしろ、知らない人が見たら、こんなに真っ白になるほど消毒して大丈夫なのかと心配になるかもしれません。これは、19世紀から使われている古典的な抗菌剤の「ボルドー液」を散布すると、リンゴの皮の表面で成分の石灰が空気中の二酸化炭素を吸収してチョークの主成分である炭酸カルシウムの薄い層を作るために白く見えるのです。この白い層の中に、銅(II) イオン Cu2+ が含まれるために、台所の流し台に使われる銅製の網がぬめりや雑菌を防ぐ働きをするのと同じで、リンゴの様々な病気に対して抗菌作用を示す、という原理です。ですから、昨今の高価で内部浸透性の高い農薬よりも、むしろ安全性は高いと言えます。




そうは言うものの、見た目的にはよろしくないので、タオルや古新聞紙でごしごしこすってボルドー液由来の白い粉を落としてやると、見た目も多少は改善されるようです。

包丁や果物ナイフで六つ割にし、芯を取り、皮を剥いて塩水をくぐらせて皿に並べ、フォークを添えて食卓に出すと、あっという間になくなってしまいます。どうやらわが家では、リンゴの栽培管理や収穫だけでなく、皮を剥くのも私の仕事と思っているふしがあります(^o^)/ まあ、美味しい美味しいと言ってくれればナントカもおだてりゃ木に登る部類ですので(^o^)/

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